日本合唱曲全集 火へのオード・詩篇/鈴木輝昭作品集 3
にほんがっしょうきょくぜんしゅう ひ・への・おーど・しへん/すずき・てるあき・さくひんしゅう・3
星英一、福島県立安積黎明高等学校合唱団/菅野正美、福島県立橘高等学校合唱団
ほし・えいいち、ふくしまけんりつ・あさかれいめい・こうとうがっこう・がっしょうだん/かんの・まさみ、ふくしまけんりつ・たちばな・こうとうがっこう・がっしょうだん
収録曲
女声合唱とピアノのための組曲 火へのオード
じょせいがっしょう・と・ぴあの・の・ための・くみきょく ひ・への・おーど | |||
1 |
1.終(つい)の日のわたしを焼く…(06'30") 1・ついのひのわたしをやく… |
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作詩:新川和江 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立安積黎明高等学校合唱団 指揮:星英一 ピアノ:鈴木あずさ [録音] 2006年8月8日、9日 福島県矢吹町文化センターにて収録 | |||
2 |
2.花火ひらく…(04'33") 2・はなび・ひらく… |
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作詩:新川和江 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立安積黎明高等学校合唱団 指揮:星英一 [録音] 2006年8月8日、9日 福島県矢吹町文化センターにて収録 | |||
3 |
3.たいまつをかざして…(03'48") 3・たいまつ・を・かざして… |
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作詩:新川和江 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立安積黎明高等学校合唱団 指揮:星英一 ピアノ:鈴木あずさ [録音] 2006年8月8日、9日 福島県矢吹町文化センターにて収録 | |||
4 |
4.水がわたしを呼んだとき…(06'21") 4・みず・が・わたし・を・よんだとき… |
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作詩:新川和江 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立安積黎明高等学校合唱団 指揮:星英一 ピアノ:鈴木あずさ [録音] 2006年8月8日、9日 福島県矢吹町文化センターにて収録 | |||
5 |
5.大地に…(04'17") 5・だいちに… |
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作詩:新川和江 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立安積黎明高等学校合唱団 指揮:星英一 [録音] 2006年8月8日、9日 福島県矢吹町文化センターにて収録 | |||
6 |
6.火の王よ あなたの国の…(06'28") 6・ひのたまよ・あなた・の・くにの… |
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作詩:新川和江 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立安積黎明高等学校合唱団 指揮:星英一 ピアノ:鈴木あずさ [録音] 2006年8月8日、9日 福島県矢吹町文化センターにて収録 | |||
女声合唱とピアノのための組曲 詩篇
じょせいがっしょう・と・ぴあの・の・ための・くみきょく しへん | |||
7 |
1.恋(こひ)(06'59") 1・こひ |
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作詩:与謝野晶子 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立橘高等学校合唱団 指揮:菅野正美 ピアノ:鈴木あずさ [録音] 2006年8月10日、11日 福島市福島テルサにて収録 | |||
8 |
2.緋桜(ひざくら)(05'05") 2・ひざくら |
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作詩:与謝野晶子 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立橘高等学校合唱団 指揮:菅野正美 [録音] 2006年8月10日、11日 福島市福島テルサにて収録 | |||
9 |
3.産室の夜明(うぶやのよあけ)(06'44") 3・うぶや・の・よあけ |
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作詩:与謝野晶子 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立橘高等学校合唱団 指揮:菅野正美 ピアノ:鈴木あずさ [録音] 2006年8月10日、11日 福島市福島テルサにて収録 | |||
10 |
4.曙光(しょこう)(05'15") 4・しょこう |
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作詩:与謝野晶子 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立橘高等学校合唱団 指揮:菅野正美 [録音] 2006年8月10日、11日 福島市福島テルサにて収録 | |||
11 |
5.颱風(たいふう)(06'15") 5・たいふう |
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作詩:与謝野晶子 / 作曲:鈴木輝昭 合唱:福島県立橘高等学校合唱団 指揮:菅野正美 ピアノ:鈴木あずさ [録音] 2006年8月10日、11日 福島市福島テルサにて収録 |
time:0.3 s・
作品紹介
本作は、2005年に復刻発売した『日本合唱曲全集』(全50枚)の続編となる新録音。同全集中の『クラーン リル/鈴木輝昭作品集1』(VZCC-15)、『女に/鈴木輝昭作品集2』(VZCC-16)に続く、鈴木輝昭合唱作品集の第三弾です。
話題の新作組曲「火へのオード」(作曲:2003年から2006年)と「詩篇」(作曲:2003年から2005年)を併せて収録。全日本合唱コンクール連続金賞受賞に輝く、星英一指揮・福島県立安積黎明高等学校合唱団、菅野正美指揮・福島県立橘高等学校合唱団による、珠玉の演奏です。
テキスト、言葉によってイマジネーションは喚起され、その交感から未知なる可能性、豊かな楽想が湧出する。音はそれをただ写し、なぞるのではなく、意志のある音像、方向性を有(も)った持続を構築することが求められる。言葉で音を意味づけるのではなく、音が言葉を語るのである。同時代性を標榜した個の様式を探りながら、狭義の個に留まることなく音楽の伝統・歴史と対峙し、在るべき姿を見据えることを理想としてきた。そして、時代と共に発展し、積み上げられてきた文化の継承と、母国語のゲシュタルトから生成される新たな表現を提起してゆくことが、作曲家に課せられた責任であり、活動することの意義であろうと考える。(鈴木輝昭――本CD解説書より)
鈴木輝昭(作曲家) プロフィール
1958年仙台生まれ。桐朋学園大学作曲科を経て同大学研究科を修了。三善晃氏に師事。第46回(室内楽〉および第51回(管弦楽)日本音楽コンクールにおいて、第1位、2位を受賞。1984年日本交響楽振興財団第7回作曲賞。1985年および1987年旧西ドイツのハンバッハ賞国際作曲コンクール、管弦楽、室内楽両部門において、それぞれ第1位を受賞。以後、管弦楽作品がヨーロッパ各地で演奏、放送される。1988年、仙台において、オペラ「双子の星」(宮沢賢治原作)を初演。1990年、第16回民音現代作曲音楽祭委嘱による、二群の混声合唱とオーケストラのための「ヒュムノス」が初演される。 1991年、村松賞受賞。1994年、演奏・作曲家集団「アール・レスピラン」同人として、第12回中島健蔵音楽賞を受賞。2001年宮城県芸術選奨受賞。日本作曲家協議会、同人アール・レスピラン等に所属。桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。 主な作品として「弦楽四重奏曲」(1983)、「ヴァイオリン協奏曲」(1984)、「交響的変容」(1985)、クラリネットと13楽器のための「プロラツィオ」(1990)、室内管弦楽のための「5つの協奏的断章」(1994)、合唱オペラ「森」(1997)、童声合唱と管弦楽のための「みみをすます」(1999)、混声合唱と管打楽アンサンブルのための「レクイエム」、ピアノのための「モートゥス ポイエーシス」(2000)、室内管弦楽のための「カント マニエリスモ」、「セブン ソングズ オブ ナンセンス」(2001)、二群の童声合唱とパーカッションのための詩曲「遠野幻燈」(2002)、混声合唱と独奏打楽器のための「情燐戯画」、「ティル ナ ノグ」(2004)、女声合唱とピアノのための「詩篇」(2005)、室内管弦楽のための「フォルマ プネウマ」(2006)、5人の奏者のための「ソン・ストラクチュール第2番」(2008)、室内管弦楽のための「祭壇画」(2009)、同声合唱と弦楽オーケストラのための「じゅうにつき」(2010)などのほか、多数の合唱作品がある。