合唱音楽の領域—その新しい地平— (7枚組)
がっしょうおんがく・の・りょういき — そのあたらしい・ちへい —
とうきょうこんせいがっしょうだん
収録曲
Disc 1 | 合唱音楽の領域 — その新しい地平 — | ||||
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優しき歌 第二
やさしき・うた・だいに | |||||
詩:立原道造 / 曲:柴田南雄 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1970年2月15日、18日 | |||||
1 |
また落葉林で(03'28") また・らくようりん・で |
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2 |
朝に(02'18") あさ・に |
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3 |
また昼に(03'53") また・ひる・に |
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4 |
午後に(03'32") ごごに |
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5 |
追分節考(16'14") おいわけぶしこう |
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曲:柴田南雄 東京混声合唱団 指揮:宮本昭嘉 尺八:北原篁山 [録音] 1975/07/14 | |||||
6 |
お天道様・ねこ・プラタナス・ぼく(08'13") おてんとうさま・ねこ・ぷらたなす・ぼく |
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原詩:ナジム・ヒクメット 訳:中本信幸・服部伸六 / 曲:芥川也寸志 東京混声合唱団 指揮:八尋和美 [録音] 1975/08/07 | |||||
7 |
始段唄・散華(17'22") しだんばい・さんげ |
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天台声明による / 曲:黛敏郎 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1975/12/17 | |||||
Disc 2 | 合唱音楽の領域 — その新しい地平 — | ||||
混声合唱のための 原爆小景
こんせいがっしょう・の・ための げんばくしょうけい | |||||
詩:原民喜 / 曲:林光 東京混声合唱団 指揮:岩城宏之 [録音] 1971/03/10 | |||||
1 |
水ヲ下サイ(05'18") みず・を・ください |
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2 |
日ノ暮レチカク(11'29") ひ・の・くれ・ちかく |
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3 |
夜(07'17") よる |
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合唱組曲 五つの童画
がっしょうくみきょく いつつ・の・どうが | |||||
詩:高田敏子 / 曲:三善晃 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 ピアノ:田中瑤子 [録音] 1973年4月10、12日 | |||||
4 |
風見鳥(05'01") かざみどり |
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5 |
ほら貝の笛(05'44") ほらがい・の・ふえ |
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6 |
やじろべえ(02'30") やじろべえ |
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7 |
砂時計(03'08") すなどけい |
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8 |
どんぐりのコマ(03'46") どんぐり・の・こま |
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Disc 3 | 合唱音楽の領域 — その新しい地平 — | ||||
1 |
王孫不帰(13'25") おうそんふき |
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詩:三好達治 / 曲:三善晃 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 ピアノ:喜田容子 [録音] 1972/11/04 | |||||
「風の馬」より
「かぜ・の・うま」より | |||||
詩:秋山邦晴 / 曲:武満徹 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1970/03/10 | |||||
2 |
第1ヴォカリーズ(02'44") だいいち・ゔぉかりーず |
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3 |
指の呪文(05'55") ゆび・の・じゅもん |
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芭蕉の俳句によるプロジェクション
ばしょう・の・はいく・による・ぷろじぇくしょん | |||||
句:松尾芭蕉 / 曲:湯浅譲二 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 ビブラフォン:有賀誠門 [録音] 1975年12月3日、4日、1976年1月14日 | |||||
4 |
野ざらしを心に風のしむ身哉(02'15") のざらしを・こころに・かぜのしむみかな |
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5 |
いのちふたつのなかに生きたる櫻かな(02'46") いのち・ふたつのなかに・いきたる・さくらかな |
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6 |
夜ル竊ニ 虫は月下の栗を穿ツ(01'56") よるひそかに・むしはげっかの・くりをうがつ |
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7 |
海くれて鴨の声ほのかに白し(01'41") うみくれて・かものこえ・ほのかにしろし |
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8 |
山も庭もうごきいるるや夏座敷(01'44") やまもにわも・うごきいるるや・なつざしき |
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9 |
あかあかと日は灘面もあきの風(01'31") あかあかと・ひはつれなくも・あきのかぜ |
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10 |
月はやし梢は雨を持ちながら(00'49") つきはやし・こずえはあめを・まちながら |
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11 |
枯朶に鳥のとまりけり秋の暮(01'53") かれえだに・からすのとまりけり・あきのくれ |
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12 |
冬の日や馬上に氷る影法師(01'50") ふゆのひや・ばじょうにこおる・かげぼうし |
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13 |
旅に病んで夢は枯野をかけ廻る(02'57") たびにやんで・ゆめはかれのを・かけめぐる |
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Disc 4 | 合唱音楽の領域 — その新しい地平 — | ||||
1 |
たまをぎ(19'50") たまをぎ |
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詩:高橋睦郎 / 曲:高橋悠治 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 ピッコロ:小泉浩、中川昌三、木下芳丸 オーボエ:似鳥健彦、小島葉子、浜道晁 ファゴット:霧生吉秀、菅原眸 トランペット:祖堅方正、来馬賢、金石幸夫 トロンボーン:伊藤清、三輪純生、多田輝美 打楽器:有賀誠門、百瀬和紀、瀬戸川正、山口恭範 [録音] 1974年7月29、30日、8月1日 | |||||
2 |
道行(15'39") みちゆき (近松門左衛門「曽根崎心中」より) |
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作:近松門左衛門 / 曲:高橋悠治 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 チェロ:勝田聡一 打楽器:有賀誠門、山口恭範 [録音] 1974/07/29 | |||||
3 |
South No.5(10'48") さうす・なんばーふぁいゔ |
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曲:小杉武久 東京混声合唱団 指揮:宮本昭嘉 [録音] 1975/12/20 | |||||
Disc 5 | 合唱音楽の領域 — その新しい地平 — | ||||
合唱のためのコンポジション第1番
がっしょう・の・ための・こんぽじしょん・だいいちばん | |||||
1 |
Ⅰ(04'57") 1 |
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曲:間宮芳生 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1975/07/16 | |||||
2 |
Ⅱ(03'57") 2 |
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曲:間宮芳生 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1975/07/16 | |||||
3 |
Ⅲ(04'17") 3 |
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曲:間宮芳生 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1975/07/16 | |||||
4 |
Ⅳ(03'38") 4 |
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曲:間宮芳生 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1975/07/16 | |||||
合唱のためのコンポジション第5番「鳥獣戯画」
がっしょう・の・ための・こんぽじしょん・だいごばん「ちょうじゅうぎが」 | |||||
曲:間宮芳生 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 打楽器:山口恭範、百瀬和紀 コントラバス:中博昭 [録音] 1975/09/03 | |||||
5 |
Ⅰ(04'58") 1 |
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6 |
Ⅱ(04'43") 2 |
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7 |
Ⅲ(02'24") 3 |
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8 |
Ⅳ(05'40") 4 |
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Disc 6 | 合唱音楽の領域 — その新しい地平 — | ||||
1 |
死者の書(17'05") ししゃ・の・しょ |
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曲:野田暉行 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1975/07/31 | |||||
THE OUTSIDER
じ・あうとさいだー | |||||
曲:八村義夫 東京混声合唱団 指揮:宮本昭嘉 [録音] 1975年12月10日、19日 | |||||
2 |
Ⅰ〈THE GARDEN OF LOVE〉(07'38") (1〈ざ・がーでん・おぶ・らゔ〉) |
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3 |
Ⅱ(07'55") 2 |
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Disc 7 | 合唱音楽の領域 — その新しい地平 — | ||||
相聞
そうもん | |||||
作:笠女郎、柿本人麻呂 / 曲:池辺晋一郎 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1970/02/18 | |||||
1 |
Ⅰ(05'01") 1 |
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2 |
Ⅱ(09'38") 2 |
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3 |
混声合唱のオートノミー インヴェンションNo.1〜No.6(27'17") こんせいがっしょう・の・おーとのみー・いんゔぇんしょん・なんばー1〜なんばー6 |
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曲:水野修孝 東京混声合唱団 指揮:田中信昭 [録音] 1975/12/01 |
time:0.4 s・
作品紹介
1976年、東京混声合唱団創立20周年を記念してビクターより発売された7枚組LPレコード[SJX-1067〜73監修 武田明倫 佐野光司 船山 隆]の復刻CD(7枚組化粧箱仕様)です。「合唱音楽の領域―その新しい地平―」は、その年度のレコード・アカデミー賞を受賞しました。まさに「東混」にしか成しえなかった偉業でした。
創立50周年を迎える今年、名盤として語り継がれてきた「合唱音楽の領域」をCDアルバムとして、再発売いたします。1950年代から70年代にかけて、作曲家たちは合唱音楽にどのような可能性を見出したのか…。14名の作曲家による18の作品の中に私たちは、言葉という素材の扱い方、人の声の可能性、新しい音響としての合唱音楽の構築、また日本の伝統音楽との対峙など、作曲家、そして「東混」が合唱音楽の新しい地平を求め、辿った軌跡を伺い知ることが出来ます。
「合唱音楽の領域―その新しい地平―」は、1976年度第14回レコード・アカデミー賞を受賞しました。まさに「東混」にしか成しえなかった偉業でした。創立50周年を迎える今年(2006年)、幻の名盤として語り継がれてきた「合唱音楽の領域」をCDアルバムとして、初めて完全なかたちで復刻し再発売いたします。
いくつかの楽曲は部分的にCD化されていましたが、今回改めて全曲に対し、オリジナル6ミリのマスターテープからのリマスターを行ないました。繊細な声の響きが一段と輝きを増して甦りました。
1950年代から70年代にかけて、日本の作曲家たちは合唱音楽にどのような可能性を見出したのか…。14名の作曲家による18の作品の中に、私たちは、言葉という素材の扱い方、人の声の可能性、新しい音響としての合唱音楽の構築、また日本の伝統音楽との対峙など、作曲家、そして「東混」が合唱音楽の新しい地平を求め、辿った、歴史的に貴重な軌跡を伺い知ることが出来ます。
◎別冊解説書には、作曲者自身が執筆したプログラム・ノート、武田明倫・佐野光司・船山 隆各氏による詳細な楽曲解説、各作曲家への共通アンケートの回答、歌詞を掲載
※アンケート質問内容
◎解説冊子掲載文章
「東混20年の歩み」柴田南雄
「合唱音楽の領域 ――その新しい地平――」武田明倫
「日本の三つの作品と三つの方法」佐野光司
「新しい合唱音楽のメッセージ」船山 隆
主要合唱作品年表(1900年から1975年):佐野公男 編
※オリジナル・レコード解説書所収の文章・資料をすべて復刻掲載。