1900年 啓かれた日本のピアノ
せんきゅうひゃくねん・ひらかれた・にほん・の・ぴあの
ほりえ・まりこ
クレジット
ピアノ:堀江真理子
収録情報
録音:2007年9月18日、19日群馬県笠懸野文化ホール〔パル〕にて収録track1、2:滝 廉太郎(1879〜1903)track3〜7:山田耕筰(1886〜1965)track8:信時 潔(1887〜1965)track9:成田為三(1893〜1945)track10:箕作秋吉(みつくり しゅうきち)(1895〜1971)track11:菅原明朗(すがはら めいろう)(1897〜1988)track12、13:下総皖一(しもふさ かんいち)(1898〜1962)track14〜16:橋本國彦(1904〜1949)
収録曲
滝廉太郎
(1879〜1903) | |||
作曲:滝廉太郎 | |||
1 |
メヌエット(1900)めぬえっと |
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2 |
憾(うらみ)(1903)うらみ |
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山田耕筰
(1886〜1965) | |||
作曲:山田耕筰 | |||
3 |
夜の詩曲(1917)よる・の・しきょく |
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4 |
忘れ難きモスコーの夜(1917)わすれがたき・もすこー・の・よる |
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5 |
青い焔(1916)あおい・ほのお |
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6 |
春夢(1934)しゅんむ |
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7 |
ピアノのための「からたちの花」(1928)ぴあの・の・ための「からたち・の・はな」 |
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信時潔
(1887〜1965) | |||
作曲:信時潔 | |||
8 |
譚詩曲(バラード)(1925)たんしきょく(ばらーど) |
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成田為三
(1893〜1945) | |||
作曲:成田為三 | |||
9 |
浜辺の歌変奏曲(1942)はまべ・の・うた・へんそうきょく |
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箕作秋吉
(1895〜1971) | |||
作曲:箕作秋吉 | |||
10 |
夜の狂想曲(1935)よる・の・きょうそうきょく・らぷそでぃ |
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菅原明朗
(1897〜1988) | |||
作曲:菅原明朗 | |||
11 |
水煙(すいえん)(1930〜32)すいえん |
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下総皖一
(1898〜1962) | |||
作曲:下総皖一 | |||
12 |
パッサカリアと舞曲(1941)ぱっさかりあ・と・ぶきょく 作曲:下総皖一1 パッサカリア 1・ばっさかりあ
作曲:下総皖一
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13 |
2 舞曲 2・ぶきょく
作曲:下総皖一
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橋本國彦
(1904〜1949) | |||
作曲:橋本國彦 | |||
14 |
三つのピアノ曲(1934)みっつ・の・ぴあのきょく 作曲:橋本國彦1 雨の道 1・あめのみち
作曲:橋本國彦
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15 |
2 踊り子の稽古帰り 2・おどりこ・の・けいこがえり
作曲:橋本國彦
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16 |
3 夜曲 3・やきょく
作曲:橋本國彦
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time:0.36 s・
作品紹介
日本の洋楽黎明期を代表する9名の日本人作曲家のピアノ独奏曲を生年順に収録。日本の戦前のピアノ音楽、さらには日本におけるクラシック音楽の原点を辿る画期的なアルバム。
1900年、日本人が作曲した初めてのピアノ独奏曲「メヌエット」が滝廉太郎によって発表されました。また「日本楽器」の創始者・山葉寅楠による国産ピアノ第一号機の製造も同年でした。現代の日本のピアノ音楽文化の端緒は、まさにこの1900年に啓かれました。
近代日本のクラシック音楽の扉を大きく開く担い手となった作曲家たちが描いたピアノ作品の演奏を通して、日本のピアノ音楽の原点を辿ります。
(池辺晋一郎 ライナーノーツより)
堀江真理子(ピアノ)プロフィール
東京藝術大学附属音楽高等学校を経て東京藝術大学へ入学。在学中にフランス政府給費留学生として渡仏、パリ国立高等音楽院ピアノ科、室内楽科を卒業。さらに同音楽院の第三課程(大学院)を修了する。三浦浩、谷康子、井口秋子、安川加寿子、アルド・チッコリーニ、ジャン・ユボー、アンリエット・ピュイグ=ロジェの各氏に師事。プラハ国際音楽コンクール室内楽二重奏部門第1位、ジュネーブ国際音楽コンクールで第3位(1位なし)併せてポール・ストレット賞を受賞する。
フランスをはじめヨーロッパ、アジアの各地でリサイタルや音楽祭の出演、パリ室内管弦楽団、読売日本交響楽団、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢等と協演。1993年から1995年まで8回シリーズで「フォーレピアノ曲・室内楽曲・全曲演奏会」をプロデュース。さらに1995年パリでも「フォーレ生誕150年記念コンサート」を行い、大成功をおさめる。1996年東京交響楽団ヨーロッパ演奏旅行のパリ公演にソリストとして出演。1997年より「堀江真理子とパリの仲間たち」と題する室内楽の定期的なコンサートを日本とフランスで行っている。2004年~2005年にかけて再びシリーズ「フォーレの肖像」を開催。
2004年より新しい試みとして、彫刻家・藪内佐斗司氏とのコラボレーション(彫刻と映像とピアノ)によるコンサート「羯磨会」を企画、東京愛宕の青松寺、護国寺、京都の清水寺にて開催し話題になった。この催しは今後も継続予定。さらに2004年に出版された教則本「堀江真理子のぺダルテクニック基礎編」および教則DVD(ヤマハミュージックメディア)は日本各地で大きな反響を呼び、続いて翌年「堀江真理子のぺダルテクニック応用編」を出版、全国で講座を展開している。また日本大学芸術学部、同大学院で後進の指導にも力を注いでいる。