〈COLEZO!〉コレゾ!BEST!小倉百人一首

〈これぞ!〉おぐらひゃくにんいっしゅ

VZCG-512 (CD) 2,096円(本体 1,905円)

発売日: 2005年4月21日 / ジャンル: 朗詠その他


▼曲目一覧

作品紹介

平安朝の優雅な和歌朗詠の響き。日本人なら誰でも知っている「百人一首」を、邦楽伴奏の朗詠で聴く決定版(作曲:船川利夫)。

全99トラックに100首を収録。トラック1は「から札」として、全日本かるた協会指定の序歌、藤原定家の「なにはずに 咲くやこの花 冬ごもり 今を春辺と 咲くやこの花」を収録。トラック99にインデックスを入れて三首を収録しています。全収録時間:52分31秒

監修・解説:全日本かるた協会理事長 黒川治男
「小倉百人一首 その成立の歴史」
「お座敷かるた・競技かるた技に関して」

クレジット

読人黒川治男深田紀子中条文夫 中田園子 十七絃佐藤昭子 多忠麿 横笛望月太八 作曲船川利夫

収録曲

1 - 99

1

99

小倉百人一首

おぐらひゃくにんいっしゅ

1

[から札]

からふだ

2

心あてに 折らばや折らむ 初霜の

こころあてに・おらばやおらむ・はつしもの

(凡河内躬恒)

3

あらざらんむ この世のほかの 思ひ出に

あらざらん・このよのほかの・おもいでに

(和泉式部)

4

住の江の 岸による波 よるさへや

すみのえの・きしによるなみ・よるさえや

(藤原敏行朝臣)

5

み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて

みよしのの・やまのあきかぜ・さよふけて

(参議雅経)

6

君がため 惜しからざりし 命さへ

きみがため・おしからざりし・いのちさえ

(藤原義孝)

7

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと

わたのはら・やそしまかけて・こぎいでんと

(参議篁)

8

みかき守 衛士の焚く火の 夜はもえ

みかきもり・えじのたくひの・よるはもえ

(大中臣能宣朝臣)

9

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば

ほととぎす・なきつるかたを・ながむれば

(後徳大寺左大臣)

10

白露に 風の吹きしく 秋の野は

しらつゆに・かぜのふきしく・あきののは

(文屋朝康)

11

玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば

たまのおよ・たえなばたえね・ながらえば

(式子内親王)

12

きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに

きりぎりす・なくやしもよの・さむしろに

(後京極摂政前太政大臣)

13

山川に 風のかけたる しがらみは

やまかわに・かぜのかけたる・しがらみは

(春道列樹)

14

ながらへば またこの頃や しのばれむ

ながらえば・またこのごろや・しのばれん

(藤原清輔朝臣)

15

もろともに あはれと思へ 山桜

もろともに・あわれとおもえ・やまざくら

(前大僧正行尊)

16

村雨の 露もまだ干ぬ 真木の葉に

むらさめの・つゆもまだひぬ・まきのはに

(寂蓮法師)

17

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを

いまはただ・おもいたえなん・とばかりを

(左京大夫道雅)

18

吹くからに 秋の草木の しをるれば

ふくからに・あきのくさきの・しおるれば

(文屋康秀)

19

これやこの ゆくも帰るも 別れては

これやこの・ゆくもかえるも・わかれては

(蝉丸)

20

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに

あさぼらけ・ありあけのつきと・みるまでに

(坂上是則)

21

契りきな かたみに袖を しぼりつつ

ちぎりきな・かたみにそでを・しぼりつつ

(清原元輔)

22

風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは

かぜそよぐ・ならのおがわの・ゆうぐれは

(従二位家隆)

23

あし引きの 山鳥の尾の しだり尾の

あしびきの・やまどりのおの・しだりおの

(柿本人麿)

24

筑波嶺の 峯より落つる みなの川

つくばねの・みねよりおつる・みなのがわ

(陽成院)

25

花さそふ 嵐の庭の 雪ならで

はなさそう・あらしのにわの・ゆきならで

(入道前太政大臣)

26

難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ

なにわえの・あしのかりねの・ひとよゆえ

(皇嘉門院別当)

27

君がため 春の野にでて 若菜つむ

きみがため・はるののにでて・わかなつむ

(光孝天皇)

28

秋風に たなびく雲の 絶え間より

あきかぜに・たなびくくもの・たえまより

(左京大夫顕輔)

29

淋しさに 宿を立ち出でて ながむれば

さびしさに・やどをたちいでて・ながむれば

(良暹法師)

30

人もをし 人も恨めし あぢきなく

ひともおし・ひともうらめし・あじきなく

(後鳥羽院)

31

うかりける 人を初瀬の 山おろし

うかりける・ひとをはつせの・やまおろし

(源俊頼朝臣)

32

ながからむ 心もしらず 黒髪の

ながからむ・こころもしらず・くろかみの

(待賢門院堀川)

33

由良のとを わたる舟人 かぢをたえ

ゆらのとを・わたるふなびと・かじをたえ

(曾根好忠)

34

滝の音は 絶えて久しく なりぬれど

たきのおとは・たえてひさしく・なりぬれど

(大納言公任)

35

わすれじの 行末までは かたければ

わすれじの・ゆくすえまでは・かたければ

(儀同三司母)

36

淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に

あわじしま・かようちどりの・なくこえに

(源兼昌)

37

わが庵は 都の辰巳 しかぞすむ

わがいおは・みやこのたつみ・しかぞすむ

(喜撰法師)

38

あはれとも いふべき人は おもほえで

あわれとも・いうべきひとは・おもおえで

(謙徳公)

39

あふ事の 絶えてしなくば なかなかに

あうことの・たえてしなくば・なかなかに

(中納言朝忠)

40

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも

みせばやな・おじまのあまの・そでだにも

(殷富門院大輔)

41

有明の つれなく見えし 別れより

ありあけの・つれなくみえし・わかれより

(壬生忠岑)

42

久かたの 光のどけき 春の日に

ひさかたの・ひかりのどけき・はるのひに

(紀友則)

43

わたの原 こぎ出てみれば 久方の

わたのはら・こぎいでてみれば・ひさかたの

(法性寺入道前関白太政大臣)

44

秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ

あきのたの・かりほのいおの・とまをあらみ

(天智天皇)

45

やすらはで 寝なましものを 小夜更けて

やすらはで・ねなましものを・さよふけて

(赤染衛門)

46

恨みわび ほさぬ袖だに あるものを

うらみわび・ほさぬそでだに・あるものを

(相模)

47

来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに

こぬひとを・まつほのうらの・ゆうなぎに

(権中納言定家)

48

恋すてふ わが名まだき 立ちにけり

こいすちょう・わがなはまだき・たちにけり 

(壬生忠見)

49

おもひ侘び さても命は あるものを

おもいわび・さてもいのちは・あるものを

(道因法師)

50

奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の

おくやまに・もみじふみわけ・なくしかの

(猿丸大夫)

51

わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の

わがそでは・しおいにみえぬ・おきのいしの

(二条院讃岐)

52

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど

あさじうの・おののしのはら・しのぶれど

(参議等)

53

このたびは ぬさもとりあへず 手向山

このたびは・ぬさもとりあえず・たむけやま

(菅家)

54

天の原 ふりさけ見れば 春日なる

あまのはら・ふりさけみれば・かすがなる

(安倍仲麿)

55

夕されば 門田の稲葉 おとづれて

ゆうされば・かどたのいなば・おとずれて

(大納言経信)

56

人はいさ 心も知らず ふるさとは

ひとはいさ・こころもしらず・ふるさとは

(紀貫之)

57

おほけなく うき世の民に おほふかな

おおけなく・うきよのたみに・おおうかな

(大僧正慈円)

58

名にしおはば 逢坂山の さねかづら

なにしおはば・おうさかやまの・さねかずら

(三条右大臣)

59

みかの原 わきて流るる いづみ川

みかのはら・わきてながるる・いずみがわ

(中納言兼輔)

60

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに

あさぼらけ・うじのかわつゆ・たえだえに

(権中納言定頼)

61

難波潟 短かき芦の ふしの間も

なにわがた・みじかきあしの・ふしのまも

(伊勢)

62

百敷や 古き軒端の しのぶにも

ももしきや・ふるきのきばの・しのぶにも

(順徳院)

63

小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば

おぐらやま・みねのもみじば・こころあらば

(貞信公)

64

高砂の 尾上の桜 咲きにけり

たかさごの・おのえのさくら・さきにけり

(権中納言匡房)

65

なげけとて 月やは物を 思はする

なげけとて・つきやはものを・おもわする

(西行法師)

66

明けぬれば くるるものとは 知りながら

あけぬれば・くるるものとは・しりながら

(藤原道信朝臣)

67

春の夜の 夢ばかりなる 手枕に

はるのよの・ゆめばかりなる・たまくらに

(周防内侍)

68

かささぎの わたせる橋に 置く霜の

かささぎの・わたせるはしに・おくしもの

(中納言家持)

69

音にきく 高師の浜の あだ浪は

おとにきく・たかしのはまの・あだなみは

(祐子内親王家紀伊)

70

契りおきし させもが露を 命にて

ちぎりおきし・させもがつゆを・いのちにて

(藤原基俊)

71

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の

せをはやみ・いわにせかるる・たきがわの

(崇徳院)

72

世の中は 常にもがもな 渚こぐ

よのなかは・つねにもがもな・なぎさこぐ

(鎌倉右大臣)

73

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に

めぐりあいて・みしやそれとも・わかぬまに

(紫式部)

74

立ち別れ いなばの山の 峯に生ふる

たちわかれ・いなばのやまの・みねにおうる

(中納言行平)

75

有馬山 猪名の笹原 風ふけば

ありまやま・いなのささはら・かぜふけば

(大弐三位)

76

嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は

あらしふく・みむろのやまの・もみじばは

(能因法師)

77

夜もすがら もの思ふころは あけやらで

よもすがら・ものおもうころは・あけやらで

(俊恵法師)

78

八重むぐら しげれる宿の さびしきに

やえむぐら・しげれるやどの・さびしきに

(恵慶法師)

79

春すぎて 夏きにけらし 白妙の

はるすぎて・なつきにけらし・しろたえの

(持統天皇)

80

あひみての 後の心に くらぶれば

あいみての・のちのこころに・くらぶれば

(中納言敦忠)

81

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを

なつのよは・まだよいながら・あけぬるを

(清原深養父)

82

わすらるる 身をば思はず 誓ひてし

わすらるる・みをばおもわず・ちかいてし

(右近)

83

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は

しのぶれど・いろにいでにけり・わがこいは

(平兼盛)

84

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる

わびぬれば・いまはたおなじ・なにわなる

(元良親王)

85

天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ

あまつかぜ・くものかよひじ・ふきとじよ

(僧正遍昭)

86

月見れば 千々に物こそ かなしけれ

つきみれば・ちぢにものこそ・かなしけれ

(大江千里)

87

心にも あらでうき世に ながらへば

こころにも・あらでうきよに・ながらえば

(三条院)

88

たれをかも 知る人にせむ 高砂の

たれをかも・しるひとにせん・たかさごの

(藤原興風)

89

大江山 いく野の道の 遠ければ

おおえやま・いくののみちの・とおければ

(小式部内侍)

90

ちはやふる 神代もきかず 竜田川

ちはやふる・かみよもきかず・たつたがわ

(在原業平朝臣)

91

かくとだに やえはいぶきの さしも草

かくとだに・やえはいぶきの・さしもぐさ

(藤原実方朝臣)

92

花の色は うつりにけりな いたづらに

はなのいろは・うつりにけりな・いたずらに

(小野小町)

93

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る

よのなかよ・みちこそなけれ・おもいいる

(皇太后宮大夫俊成)

94

いにしへの 奈良の都の 八重桜

いにしえの・ならのみやこの・やえざくら

(伊勢大輔)

95

風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ

かぜをいたみ・いわうつなみの・おのれのみ

(源重之)

96

嘆きつつ 独りぬる夜の 明くる間は

なげきつつ・ひとりぬるよの・あくるまは

(右大将道綱母)

97

山里は 冬ぞさびしさ まさりける

やまざとは・ふゆぞさびしさ・まさりける

(源宗干朝臣)

98

田子の浦に うち出でて見れば 白妙の

たごのうらに・うちいでてみれば・しろたえの

(山部赤人)

99

今来むと いひしばかりに 長月の陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも

いまこんと・いいしばかりに・ながつきのみちのくの・しのぶもぢずり・たれゆえによをこめて・とりのそらねは・はかるとも

(素性法師)(河原左大臣)(清少納言)

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