五世 清元延寿太夫名演集 (6枚組)
ごせい・きよもと・えんじゅだゆう・めいえんしゅう
ごせい・きよもと・えんじゅだゆう
VZCG-8389 〜 8394 (CD) 19,800円(本体 18,000円)
発売日: 2008年5月21日 / ジャンル: 清元
収録曲
Disc 1 | ||||
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1 |
北州 ── 北州千年寿 ──(17'41") ほくしゅう ── ほくしゅう・せんねん・の・ことぶき ── |
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大田蜀山人(号南畝)作詞 / 川口お直作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:四世 清元栄寿太夫 上調子:清元正寿郎 [録音] 昭和8年1月発売 | ||||
2 |
青海波 ── 青海波 ──(22'19") せいがいは ── せいがいは ── |
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永井素岳作詞 / 二世 清元梅吉作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫、清元志寿太夫、清元寿美太夫 三味線:清元菊輔 [録音] 昭和10年12月発売 | ||||
Disc 2 | ||||
1 |
隅田川 ── 隅田川 ──(36'02") すみだがわ ── すみだがわ ── |
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条野採菊作詞 / 二世 清元梅吉作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫、四世 清元栄寿太夫、清元志寿太夫、清元寿美太夫 三味線:清元栄次郎、清元市之助、清元正寿郎 [録音] 昭和5年8月発売 | ||||
2 |
文屋 ── 六歌仙の内 文屋の康秀 ──(12'52") ぶんや ── ろっかせん・の・うち ぶんや・の・やすひで ── |
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松本幸二作詞 / 初代 清元栄次郎作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:清元正寿郎 [録音] 昭和11年9月発売 | ||||
Disc 3 | ||||
1 |
明烏 ── 明烏花濡衣 ──(16'43") あけがらす ── あけがらす・はな・の・ぬれぎぬ ── |
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二世 桜田治助作詞 / 清元太兵衛(=二世 清元延寿太夫)作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:四世 清元栄寿太夫 [録音] 昭和9年12月発売 | ||||
2 |
三千歳 ── 忍逢春雪解 ──(19'03") みちとせ ── しのびあう・はる・の・ゆきどけ ── |
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河竹黙阿弥作詞 / 清元お葉(=四世 延寿太夫の妻)作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:四世 清元栄寿太夫 [録音] 昭和6年12月発売 | ||||
Disc 4 | ||||
1 |
権上 ── 其小唄夢廓 ──(19'48") ごんじょう ── そのこうた・ゆめ・も・よしわら ── |
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福森久助(喜宇助)作詞 / お悦(初世 清元延寿太夫の妻、一説に清沢万吉)作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:四世 清元栄寿太夫 [録音] 昭和6年7月発売 | ||||
2 |
山姥 ── 月花茲友鳥 ──(15'38") やまんば ── つき・と・はな・ここに・ともどり ── |
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二世 桜田治助作詞 / 初世 清元斎兵衛作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫、清元志寿太夫、清元寿美太夫 三味線:清元菊輔 [録音] 昭和11年4月発売 | ||||
Disc 5 | ||||
1 |
神田祭 ── 〆能色相図 ──(12'59") かんだまつり ── しめろやれいろ・の・かけごえ ── |
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三升屋二三治作詞 / 二世 清元斎兵衛作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:四世 清元栄寿太夫 上調子:清元正寿郎 [録音] 昭和8年6月発売 | ||||
2 |
保名 ── 深山桜及兼樹振 ──(23'16") やすな ── みやま・の・はな・とどかぬ・えだぶり ── |
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篠田金治作詞 / 清沢万吉(=初世 清元斎兵衛)作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:清元栄次郎 鳴物:望月太左衛門社中 [録音] 昭和6年1月発売 | ||||
Disc 6 | ||||
1 |
お染 ── 道行浮塒鴎 ──(21'55") おそめ ── みちゆき・うきねの・ともどり ── |
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勝井源八(=四世 鶴屋南北)作詞 / 初世 清元斎兵衛作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:四世 清元栄寿太夫 [録音] 昭和7年4月発売 | ||||
2 |
三社祭 ── 弥生の花浅草祭 ──(17'16") さんじゃまつり ── やよい・の・はな・あさくさまつり ── |
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二世 瀬川如皐作詞 / 初世 清元斎兵衛作曲 浄瑠璃:五世 清元延寿太夫 三味線:四世 清元栄寿太夫 上調子:清元正寿郎 [録音] 昭和7年7月発売 |
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作品紹介
近世邦楽界を代表する名人、五世 清元延寿太夫。
太平洋戦争前に収録された貴重なSP録音の完全復刻CD盤。
監修・解説:竹内道敬
資料提供:竹内道敬
ビクター専属として一世を風靡した清元志寿太夫の師匠にあたる五世 清元延寿太夫の名人芸。戦争中の爆撃から奇跡的に残ったビクターに現存する貴重な音源を全て復刻。
昭和59年発売のLP5枚組『五世 清元延寿太夫名演集』では、レコードの収録時間の制約から「文屋」が割愛されていましたが、今回のCD復刻版全集ではそれも全て収録いたします。五世延寿太夫が録音したSPレコード音源全てがこれで完全に揃いました。
[おことわり] 本CDは古いSPレコードからの復刻のため、音源に起因する録音が含まれております。予めご了承ください。
五世 清元延寿太夫 プロフィール
文久3年[1862年]8月13日に植木職人の子として生まれる。本名は斎藤庄吉。三井物産に勤めながら、15歳で清元菊寿太夫に入門して清元を習い始める。明治23年29歳で四代目延寿太夫(1832-1904)と清元お葉(1840-1901)の養子となり、明治27年9月正式に五世延寿太夫を襲名。当時の名人、常磐津林中の芸を目標のひとつとして修業に励み、明解な語り口による清元の品格を打ち立て、大正時代に入るとその名声は動かしがたいものとなる。清元では歌舞伎出演を伝道といっていたが、多くの名優との共演を重ね、それが清元の支持層拡大へとつながった。昭和12年2月東京劇場で「明烏」上演時に倒れ、以後一度だけ(昭和15年12月)を例外として、再び舞台に立つことはなかった。昭和18年[1943年]5月20日没。享年82歳。