収録情報
2005年9月20〜21日ビクター山中湖スタジオにて収録
収録曲
1 |
祇園精舎(二)(06'50") ぎおんしょうじゃ(に) |
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平家物語より / 作曲:上原まり、須田誠舟、西川浩平 / 編曲:上原まり、須田誠舟、西川浩平 筑前琵琶:上原まり 楽琵琶:須田誠舟 笛・鳴物:西川浩平 | |||
2 |
祇王(21'34") ぎおう |
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詞章:荘奈美 / 作曲:上原まり、須田誠舟、西川浩平 / 編曲:上原まり、須田誠舟、西川浩平 語り・筑前琵琶・筑前四絃琵琶:上原まり 語り・薩摩琵琶・楽琵琶:須田誠舟 笛・鳴物:西川浩平 | |||
3 |
鹿谷(20'52") ししがたに |
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詞章:荘奈美 / 作曲:上原まり、須田誠舟、西川浩平 / 編曲:上原まり、須田誠舟、西川浩平 語り・筑前琵琶:上原まり 語り・薩摩琵琶:須田誠舟 笛・鳴物:西川浩平 |
time:0.28 s・
作品紹介
連琵琶によって語られる今回の壮大な抒情詩『平家物語』は、平家の栄耀栄華を決定づける平治の乱を描いた「六波羅」から始まり、「壇ノ浦」において平家が滅亡し「大原」の物語で完結する長大なものとなります。
2005年。構想から丸4年! 制作に丸1年かけて創作された『連琵琶 清盛』! この壮大な叙事詩の最後の作品となる第二巻はいよいよ栄光の頂点に立ち、その権威を恣にした平清盛の驕りの姿を描く「祇王」。そして平家没落のターニングポイントとなる鹿谷でのクーデターを描いた「鹿谷」の二話を収録。
4部作中最も華やかで変化に富んだ楽曲は、日本の琵琶の様々な手法やメロディを駆使したシリーズの中でも最も聴き応えのある楽曲です。筑前琵琶、薩摩琵琶だけでなく、琵琶の中でも特に耳にすることのできない筑前四絃琵琶や、雅楽の琵琶の変化に富んだ手法などをちりばめ、琵琶という楽器の多様さも聴くことができる作品のクライマックスでもあります。
これまでの伝統的な琵琶音楽は、そのほとんどが演奏者一人による弾き語りで行なわれてきました。それに対し今年1年でリリースしてきた「連琵琶」は、単に筑前と薩摩だけでなく、現在日本に伝承されている様々な琵琶が、この4部作を通して駆使されています。また女声と男声という組み合わせなど、日本の伝統的な琵琶をベースにしながらも、琵琶音楽史上初めての試みとなる、歴史的な作品でもあります。