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〈これぞ!〉ががく とくせん
宮内庁式部職楽部 楽長:辻寿男
くないちょう・しきぶしょく・がくぶ、つじ・としお
VZCG-515 (CD) 2,305円(本体 2,095円)
発売日: 2005年4月21日 / ジャンル: 雅楽
王朝の御遊(ぎょゆう)のしきたりによる宮内庁楽部の演奏! 舞を伴わない「管絃」の世界を堪能できる雅楽の名盤。
中国大陸・朝鮮半島から渡来以来千年を超える今もなお、宮廷音楽の原点として皇居内で演奏され続けている雅楽。民謡「黒田節」の原曲でもある「越天楽(えてんらく)」をはじめ雅楽の代表曲7曲を、宮内庁式部職楽部の演奏で聴く決定版。 このCDは、1973年にビクターから発売されたLP『雅楽集成(1) 管絃・双調』(SJL-58)〔双調調子、回盃楽、胡飲酒破、鳥急〕と、『雅楽集成(2) 管絃・平調』(SJL-59)〔平調調子、甘州、陪臚、越天楽〕の音源を、「甘州」を除いてカップリングしたものです。さまざまな諸相をもつ雅楽の広がりに配慮した選曲と、各楽器の響きを見事にとらえた優秀な録音による充実した内容です。 また本作収録の「越天楽」は、多くのレコードで採用されている残楽(のこりがく)[徐々に楽器が減っていく結末の奏法]ではなく、正常な演奏スタイルによるものです。 このアルバムに収録された「越天楽」は、多くのレコードで採用されている残楽(のこりがく)[徐々に楽器が減っていく結末の奏法]ではなく、正常な演奏スタイルによるものです。
【一部同内容の関連作品のご案内】 ビクター邦楽名曲選 1 雅楽名曲集 宮内庁式部職楽部 VZCG-3(CD) 2,500円+税 本作の7曲に「甘州」を加えた全8曲を収録。
邦楽百選 名曲選[1] 雅楽名曲選 宮内庁式部職楽部 VZTG-5(カセット) 3,000円+税 本作の7曲に「甘州」と、『雅楽集成(3) 舞楽』(SJL-60)〔未CD化〕から「納曾利」を加えた全9曲を収録。
(木戸敏郎 オリジナルLP盤解説より)〔本作品の解説書には未掲載〕
解説:「宴を彩る響き」谷垣内和子構成・解説:木戸敏郎演奏:宮内庁式部職楽部 楽長:辻寿男
1
(02'43")
そうぢょうちょうし
2
(16'51")
かいばいらく
3
(12'21")
こんじゅのは
4
(07'52")
とりのきゅう
5
(02'48")
ひょうぢょうちょうし
6
(08'00")
ばいろ
7
(09'01")
えてんらく
time:0.31 s・
作品紹介
王朝の御遊(ぎょゆう)のしきたりによる宮内庁楽部の演奏! 舞を伴わない「管絃」の世界を堪能できる雅楽の名盤。
中国大陸・朝鮮半島から渡来以来千年を超える今もなお、宮廷音楽の原点として皇居内で演奏され続けている雅楽。民謡「黒田節」の原曲でもある「越天楽(えてんらく)」をはじめ雅楽の代表曲7曲を、宮内庁式部職楽部の演奏で聴く決定版。
このCDは、1973年にビクターから発売されたLP『雅楽集成(1) 管絃・双調』(SJL-58)〔双調調子、回盃楽、胡飲酒破、鳥急〕と、『雅楽集成(2) 管絃・平調』(SJL-59)〔平調調子、甘州、陪臚、越天楽〕の音源を、「甘州」を除いてカップリングしたものです。さまざまな諸相をもつ雅楽の広がりに配慮した選曲と、各楽器の響きを見事にとらえた優秀な録音による充実した内容です。
また本作収録の「越天楽」は、多くのレコードで採用されている残楽(のこりがく)[徐々に楽器が減っていく結末の奏法]ではなく、正常な演奏スタイルによるものです。
このアルバムに収録された「越天楽」は、多くのレコードで採用されている残楽(のこりがく)[徐々に楽器が減っていく結末の奏法]ではなく、正常な演奏スタイルによるものです。
【一部同内容の関連作品のご案内】
ビクター邦楽名曲選 1 雅楽名曲集
宮内庁式部職楽部
VZCG-3(CD) 2,500円+税
本作の7曲に「甘州」を加えた全8曲を収録。
邦楽百選 名曲選[1] 雅楽名曲選
宮内庁式部職楽部
VZTG-5(カセット) 3,000円+税
本作の7曲に「甘州」と、『雅楽集成(3) 舞楽』(SJL-60)〔未CD化〕から「納曾利」を加えた全9曲を収録。
管絃の根底にある美意識は平安時代の貴族趣味であった。とりわけ御遊の趣向が大きな影響を与えていることは言うまでもない。管絃の演奏スタイルのことを古くは御遊懸(ぎょゆうがかり)と称したのはこの故である。古くは管絃独自の工夫もあったらしく、只拍子と呼ばれる特殊なリズムの工夫や笛の独奏にはじまった曲が附所(つけどころ)から助音(じょいん)が参加する際に、舞楽では助音が一斉に参加するのに対し、管絃では除々に楽器の数を増やしてやがて全楽器の合奏にもってゆく演奏もあったようであるが、これなどは明らかに平安時代の貴族趣味の現れと言えよう。また舞楽の演奏には絃楽器が用いられないのに対し、管絃では絃楽器が打楽器のリズムをよりきめ細かく敷衍しているのも御遊にふさわしい点であろう。更に言えば、貴人の奏する楽器であった絃楽器が今日に至るまで演奏上の作法がいろいろとやかましいのも御遊の名残とみることができる。
管絃の性格を理解するには一応御遊を意識してかからねばならない。そこでこのレコードの撰曲も御遊のしきたりを尊重して演奏曲目を呂と律とで構成することにし、平安時代から最も一般的であった呂としては双調を、律としては平調を撰び、各々の代表的な曲をもって構成した。
一時代前の洋楽の常識からすれば欠点と思われる幾つかの特徴、各楽器相互の間の音程や息継ぎのずれによるクラスター的な効果や、篳篥(ひちりき)の音程が移行する際に音が連続して移行するグリッサンドなどは、或る意味では雅楽の表現の豊かさである。録音においては音量の均衡は自由に調節することができる。然し雅楽は、本来は洋楽とは全く異質な思想の上に組み立てられた音楽である。洋楽になじんだ耳にも納得のゆくように変えることは逆を言えば雅楽本来の特徴のいくつかを薄めることにもなりかねない。そこで、このレコードは録音に当っては余り手を入れて作り過ぎないように注意してなるべく在るがままの演奏の姿を収録することにした。
(木戸敏郎 オリジナルLP盤解説より)〔本作品の解説書には未掲載〕