日本音楽の巨匠 常磐津 ── 常磐津一巴太夫

にほんおんがく・の・きょしょう ときわづ ── ときわづ・いちはだゆう

Masters of Japan TOKIWAZU/TOKIWAZU ICHIHADAYŪ

常磐津一巴太夫

ときわづ・いちはだゆう

Tokiwazu Ichihadayū

VZCG-509 (CD) 2,619円(本体 2,381円)

発売日: 2005年4月6日 / ジャンル: 常磐津


▼曲目一覧

作品紹介

日本音楽の巨匠 Masters of Japan
 
日本の伝統音楽の粋を集めた「日本音楽の巨匠 Masters of Japan」はレコード・メーカー4社(キングレコード、コロムビアミュージックエンタテインメント、財団法人ビクター伝統文化振興財団、日本クラウン)の合同企画です。
美しい日本語がもっているメロディと響き、和楽器の音色とサウンドが醸しだす情感こそが“和”の味わいです。この「日本音楽の巨匠 Masters of Japan」シリーズのすべてのアルバムが、日本の伝承音楽文化の真髄を伝えています。日本に生まれ育った人なら、自然と身の内に染み込んでいるものばかりです。「日本音楽の巨匠」たちの演奏との出会いは、あなたの内なる日本文化=和との出会いとなり、あなたの中のある日本の再発見となるでしょう。
日本を代表する伝統音楽文化の担い手であり、“人間国宝”をはじめとする誰もが認める超一級の演奏者たちの“至芸”との出会いをお楽しみください。まず、最初に本物の“芸”を体感していただきたいのです。
 
 
常磐津一巴太夫(ときわず・いちはだゆう/1930〜)
 
常磐津節浄瑠璃方として現在ただ一人の人間国宝。
表現の巧みさ、声の良さ渋さで、東西の歌舞伎に引っ張りだこの当代第一人者。近松門左衛門の人形浄瑠璃「夕霧阿波鳴渡」を原作とする、人物表現の細やかさと、滑稽な笑いの中にある人情味…。
大坂新町の廓にある吉田屋を舞台にした「廓文章」の、酸いも甘いも噛み分けた味わい深さが見事に表現された、常磐津一巴太夫一代の名演を、最新デジタル新録音!

常磐津一巴太夫(ときわづ いちはだゆう) プロフィール
〔略歴〕
京都出身 5歳で観世流謡曲・仕舞を習い、15歳で長唄を習う。
1948年 常磐津文字一朗師に師事。
1952年 常磐津一巴太夫をゆるされる。
1954年 大阪中座にて歌舞伎興行の初舞台を踏む。
1967年 大阪朝日座にて歌舞伎興行の立語りをつとめる。
1981年 重要無形文化財常磐津節の綜合指定を受ける。
1991年 松尾芸能賞を受賞。
1992年 大阪府民劇場賞受賞。
1995年 重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける。
     京都府文化功労賞、滋賀県文化賞、大津市文化特別賞を受賞。
1999年 京都市文化功労者の指定を受ける。
2000年 勲四等旭日小綬章の叙勲を受ける。
2003年 国際アカデミー賞受賞。「三世相錦繍文章」芸術祭レコード部門で大賞を受賞。
2005年 世界文化大賞受賞。

現在 社団法人関西常磐津協会理事長、芸団協関西協議会会長、常磐津節保存会顧問、財団法人京都市芸術文化協会名誉会員、国際芸術院副総裁。大津市在住。

クレジット

浄瑠璃常磐津一巴太夫常磐津和佐太夫常磐津巴瑠幸太夫常磐津二三太夫 三味線常磐津八百二岸澤巳之吉 上調子常磐津祐二郎

収録情報

2004年11月26日ビクター青山スタジオ301

収録曲

1

吉田屋(其扇屋浮名恋風)

よしだや(そのおおぎやうきなのこいかぜ)

YOSHIDAYA

鳥羽屋里夕作曲

[前弾] (00'46")

[まえびき]

2

冬編笠の赤張りて (04'31")

ふゆあみがさのあかはりて

3

うさんらしく吉田屋の (03'14")

うさんらしくよしだやの

4

あこれあこれ喜左 (02'51")

あこれあこれきざ

5

〈合方〉 (06'05")

〈あいかた〉

6

無残やな夕霧は (01'46")

むざんやなゆうぎりは

7

明け暮れ恋しい夫の顔 (03'01")

あけくれこいしいつまのかお

8

とうに死ぬるはずなれど (05'54")

とうにしぬるはずなれど

9

〈合方〉 (00'53")

〈あいかた〉

10

よく若にご万歳や (03'10")

よくわかにごまんざいや

11

夕霧涙もろともに (07'08")

ゆうぎりなみだもろともに

12

恋には義理のあるものを (01'11")

こいにはぎりのあるものを

13

煎薬と煉薬と (01'47")

せんやくとねりやくと

14

かかるところへ喜左衛門 (02'30")

かかるところへきざえもん

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