河東節名曲選

かとうぶし・めいきょくせん

山彦節子 

やまびこ・せつこ

VZCG-117 (CD) 3,000円+税

発売日: 1997年5月21日 / ジャンル: 河東節


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作品紹介

歌舞伎「助六」が演奏される時に限って演奏される「助六所縁江戸桜」で知られる、古曲「河東節(かとうぶし)」の代表作を四曲収めた作品集。(監修:河東節十寸見会)

『助六所縁江戸桜』
宝暦11(1761)年3月初演。金井三笑と初世桜田治助の作。主役の助六はもと上方の人物であったが、正徳3(1713)年江戸に移されてから、曽我の世界に定着した。はじめ半太夫節、ついで享保18(1733)年には河東節になり、その後も多くの助六浄瑠璃が作られたが、本曲はその決定版といえるもので、河東節のなかでも最も有名かつ重要な曲となっている。本名題と同名の歌舞伎十八番のひとつが上演される時に限って演奏されるもので、市川団十郎家から正式な依頼を受けてから出演するしきたりになっている。

『山姥』
戦後の河東節は「助六」の出演こそあったが、新作はなかった。そこで昭和33(1958)年に六世山彦河良を襲名した飯箸ふみ子(1915-80)が、襲名記念に同名の謡曲からとった歌詞に作曲した、戦後の河東節の新作第一作。従来の河東節とは違った作風で、たとえばトメの三味線を略すなど新しい方向を示している。

『廓八景』
弘化元(1844)年、四世十寸見河洲の一周忌追善浄瑠璃として、河内屋半次郎方で発表された。三味線音楽には、八景ものが数多く作られているが、これもそのひとつ。吉原の八景を数え上げ、それを近江八景になぞらえ、さらに春夏秋冬の順に並べてある。

『七重八重花の栞(花の栞)』
文化9(1812)年3月8日、七世十寸見河東が51歳で隠居を宣言し二世東雲と名を改めた際の一世一代の会での披露曲と伝えられる。内容は江戸吉原の遊女を桜の花にたとえ、春から夏、秋へかけてのさまざまな情景を述べ、末永く栄えることを願っている。ただし正月にあたる前半のおよそ三分の一は失われ、現行の部分のみが伝えられている。

ジャケット表紙=三代豊国 歌舞伎十八番 内 「助六」(国立国会図書館蔵)

収録曲

1

助六所縁江戸桜

(19'19")

すけろくゆかりのえどざくら

浄瑠璃山彦節子山彦綾子山彦ちか子山彦久江 三味線山彦貞子山彦千子 上調子山彦康子

2

山姥

(16'40")

やまんば

作曲:六世 山彦河良

浄瑠璃山彦節子山彦綾子山彦ちか子 三味線山彦良波山彦青波 上調子山彦登

3

廓八景

(17'28")

くるわはっけい

浄瑠璃山彦ちか子山彦幸子山彦音枝子 三味線山彦康子山彦百子 上調子山彦千子

4

七重八重花の栞(花の栞)

(15'49")

ななえやえ・はな・の・しおり(はな・の・しおり)

浄瑠璃山彦節子山彦綾子山彦貴子 三味線山彦千子 上調子山彦貞子

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