芝 祐靖の音楽 オーケストラ作品集 幻遙(げんよう)
しば・すけやす・の・おんがく おーけすとら・さくひんしゅう・げんよう
The Music of Sukeyasu Shiba. Orchestral Works ‘Distant Fantasies’
オーケストラ・アンサンブル金沢(指揮:十束尚宏)
おーけすとら・あんさんぶる・かなざわ、しき・とつか・なおひろ
VZCG-806 (CD) 3,300円(本体 3,000円)
発売日: 2016年5月25日 / ジャンル: クラシック
収録曲
1 |
御成婚祝典序曲 ― 皇太子殿下美智子妃殿下御成婚祝典序曲 ―(09'31") ごせいこんしゅくてんじょきょく Wedding Celebration Overture (In Celebration of the Marriage of the Crown Prince and Princess Michiko ) (1959年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏 | |||
2 |
親愛 ― 晩餐会入場音楽 ―(02'17") しんあい Affection (Music to Accompany Entry into the Banqueting Hall) (1983年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏 | |||
3 |
皇室讃頌の音楽(02'06") こうしつさんしょうのおんがく Music in Praise of the Imperial Household (1985年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏 | |||
4 |
早春 ― 香淳皇后八十賀奉祝曲 ―(06'42") そうしゅん Early Spring (In Celebration of the 80th Birthday of Empress Kōjun) (1983年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏 | |||
5 |
香淳皇后御歌(03'32") こうじゅんこうごうみうた Verse of Empress Kōjun (1968年作曲) |
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作詞:香淳皇后 / 作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏、アルト:小川明子 | |||
6 |
銀婚の賦 ― 皇太子同妃両殿下御結婚満25年奉祝曲 ―(09'09") ぎんこんのふ Silver Wedding Ode (In Celebration of the 25th Wedding Anniversary of the Crown Prince and Princess) (1984年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏 | |||
7 |
更衣幻想曲 ― 晩餐会奏楽曲 ―(08'38") ころもがえげんそうきょく Koromogae Fantasy (Banqueting Music) (1961年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏、ハープ:篠﨑史子 | |||
8 |
慶翔楽 ― 昭和天皇香淳皇后御結婚満60年奉祝曲 ―(10'09") けいしょうらく Keishōraku (In Celebration of the 60th Wedding Anniversary of the Shōwa Emperor and Empress) (1984年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏、ハープ:篠晴史子 | |||
9 |
太平楽 ― 晩餐会奏楽曲 ―(04'32") たいへいらく Taiheiraku (Banqueting Music) (1984年作曲) |
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作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏、龍笛:芝 祐靖、鞨鼓:宮丸直子 | |||
(12'06") 高天原とよみたかまのはらとよみ Takamanohara Toyomi | |||
作曲:芝 祐靖 オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮:十束尚宏、アルトサクソフォン:井上麻子 | |||
10 |
1章 天鈿女命乱舞(07'56") あめのうずめのみことらんぶ 1) Ecstatic Dance of Princess Ame-no-uzume (1961年作曲) |
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11 |
2章 松明残燈(04'10") たいまつざんとう 2) Pine Torch Embers (1961年作曲) |
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time:0.33 s・
作品紹介
平成28年度(第71回)文化庁芸術祭参加作品
現、天皇皇后両陛下への「御成婚祝典序曲」(1959年)をはじめ、昭和天皇・香淳皇后への奉祝曲、晩餐会入場音楽など、芝祐靖が宮内庁楽部時代に手掛けたオーケストラ作品を全曲新録音、初CD化!!
解説書執筆者:
「東西の響き」寺内直子(雅楽研究家・神戸大学教授)
「曲目解説」「楽家に生きる」芝祐靖
芝祐靖(しば すけやす) プロフィール
1935年8月13日東京生まれ。奈良系の伶人の家に生まれたため、宮内庁楽部予科、引き続き楽生科に入学。横笛、左舞、琵琶、古代歌謡などを修め、1955年卒業。宮内庁楽師(総理府技官)として主に龍笛で活動。古典雅楽の演奏のほか、現代雅楽、現代邦楽の作曲・演奏を行い、雅楽廃絶曲の復興も手がける。1984年宮内庁を退官し、横笛演奏を中心とした活動を始める。1985年伶楽舎を結成。また、国立劇場の正倉院収蔵楽器復元に参加し、敦煌琵琶譜などの復興にも携わる。1986年よりソロ、伶楽舎ほかのアンサンブルで海外公演も行っており、古典・現代雅楽の紹介活動につとめている。2003年より日本藝術院会員。2011年文化功労者。
これまでに、ドートンヌ・パリ音楽祭、クフモ音楽祭(フィンランド)、ペルージア現代音楽祭、ドナウエッシンゲン現代音楽祭、ウィーン・モデルン、リンカーンセンターフェスティバル96(ニューヨーク)、武満徹フェスティバル(ロンドン)、ウルティマ音楽祭(ノルウェー)、ミュージックフロムジャパン創立30周年記念公演(ニューヨーク)、ザルツブルク・ビエンナーレなどに参加。1998年の長野冬季オリンピックの開会式では雅楽(龍笛:芝祐靖、笙:宮田まゆみ)で「君が代」を演奏、世界中に雅楽の響きの魅力を伝えた。2010年ミュージックフロムジャパン35周年記念公演では特集「芝祐靖・雅楽の宇宙」が組まれ、ニューヨークとワシントンで公演、絶賛を博した。
[主な作曲]
「舞楽風組曲」(1962)、「西寺」(1962)、「瑞霞苑」(1964)、大太鼓と龍笛のための「喜遊曲・信濃情景」(1965)、「寓話」(1966)、「横笛三章」(1970)、古代歌謡による「天地相聞」(1975)、「招韻」(1977)、「一行の賦」(1979)、「招杜羅紫苑」(1980)、「白瑠璃の碗」(1981)、「桜人」(1984)、「露台乱舞」(1988)、「斑鳩の風」(1991)、「総角の歌」(1992)、「呼韓邪單于」(1999)、「巾雫輪説」(2000)、「草庵の諧」(2003)、「ポン太と神鳴りさま」(2004)、「舞風神」(2008)、その他多数。
[主な復元曲]
「盤渉参軍」(1979)、「曹娘褌脱」(1981)、「鳥歌萬歳楽」(1982)、「青海波詠・声歌」(1995)、「拾翠楽序・破」(1996)、「清上楽」(1997)、「西王楽序・急」(1998)、「三台塩序・破」(1998)、「安城楽」(2004)、「蘭陵王荒序」(2006)、「蘭陵王嗔序」(2008)、「散吟打毬楽」(2009)、「皇帝破陣楽」(2008)、「伎楽」(1980―1992)、「敦煌琵琶譜(1986―1996)、「天平琵琶譜(1986)、その他多数。
1963年度 芝祐靖作曲「舞楽風組曲」(日本放送協会)、第18回芸術祭奨励賞受賞
1970年度 芝祐靖作曲「横笛三章」(日本放送協会)、第25回芸術祭優秀賞受賞
1975年度 芝祐靖作曲「古代歌謡による『天地相聞』」(日本放送協会)、第30回芸術祭優秀賞受賞
1987年度 第38回芸術選奨文部大臣賞「古典芸術部門」受賞
1991年度 第12回松尾芸能賞(邦楽)優秀賞受賞
1993年度 第5回飛騨古川音楽大賞特別功労賞受賞
1997年度 第27回エクソンモービル音楽賞「邦楽部門」受賞
1999年度 紫綬褒章受章、第19回伝統文化ポーラ賞受賞
2001年度 第20回中島健蔵賞特別賞受賞
2002年度 第59回恩賜賞・日本藝術院賞受賞
2009年度 旭日中綬章受章
2011年11月3日 文化功労者顕彰