まほろば／上原まり

　日本の伝統楽器“琵琶”をフィーチャーしつつ、洋楽的な要素を含んだ聴きやすいテイスト。

　日本を代表する作曲家大島ミチルとの強力タッグによる最強のアルバムです。

　平城遷都1300年を迎える2010年に向け、現代に語り継がれる薬師寺建立に秘められた愛のエピソードを通じて、上原まりが奏でる筑前琵琶の音色で、日本の美しさを表現します。

　筑前琵琶の旭会総師範の家に生まれ、宝塚歌劇団という全くの別世界で一時代を築き、現在、筑前琵琶の真骨頂を追い求め、琵琶界を牽引している上原まりは、今やその実力から押しも押されもせぬ存在となりました。

　日々の精力的な舞台活動の中、日本の未来を担う若い方々への日本の伝統楽器である“琵琶”の普及を目的に、上原まりは全国各地での学校公演を行なっています。
　
　たくさんの生徒達の前で「平家物語」や「源氏物語」等を語り、日本の歴史のみならず琵琶の歴史や日本の伝統文化を伝えています。そこで、歴史を“語る”固いイメージの演奏では日常的に聴く機会も少ないこともあり、日本の伝統楽器である琵琶の音色を更に身近に、幅広い層の方々に聴いていただけることを願って、イージーリスニングの要素も兼ね備えたこのアルバム「まほろば」を作成しました。洋楽的なメロディラインに乗せた琵琶の音色は、音に対する素晴らしいフィーリングを持つ若い方々にも共感できる音楽として受け入れられると考えます。