鉄腕アトム・音の世界
てつわん・あとむ・おと・の・せかい
おおの・まつお
クレジット
音響制作+構成:大野松雄 録音・編集:綜合社 録音スタジオ
収録情報
綜合社 録音スタジオ:1975年9月6、7日
収録曲
1 |
「鉄腕アトム」テーマ・ソング(00'43") 「てつわん・あとむ」てーま・そんぐ |
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作詞:谷川俊太郎 / 作曲:髙井達雄 | |||
2 |
アトム登場(00'53") あとむ・とうじょう |
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作曲:大野松雄 | |||
3 |
アクセント集 — その1 —(08'26") あくせんとしゅう — その1 — 1.怪人のアクセント 1・かいじん・の・あくせんと
作曲:大野松雄
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2.上る円盤群 2・あがる・えんばんぐん
作曲:大野松雄
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3.円盤の音 3・えんばん・の・おと
作曲:大野松雄
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4.電話ベル 4・でんわべる
作曲:大野松雄
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5.お茶(の水博士)、電話と格トウ 5・おちゃ(のみずはかせ)、でんわ・と・かくとう
作曲:大野松雄
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6.みんなハズレのアクセント 6・みんなはずれ・の・あくせんと
作曲:大野松雄
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7.タマオ目玉ゴソゴソ 7・たまお・めだま・ごそごそ
作曲:大野松雄
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8.ピーチク・パーチク 8・ぴーちく・ぱーちく
作曲:大野松雄
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9.タコドラム 9・たこどらむ
作曲:大野松雄
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10.ヌー 10・ぬー
作曲:大野松雄
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11.グイ 11・ぐい
作曲:大野松雄
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12.金・ギョッ 12・きん・ぎょっ
作曲:大野松雄
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13.スカンク目玉とびだす 13・すかんく・めだま・とびだす
作曲:大野松雄
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14.金・マツバ・ツエ・ピョン・ピョン 14・きん・まつば・つえ・ぴょん・ぴょん
作曲:大野松雄
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15.ワニと金 15・わに・と・きん
作曲:大野松雄
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16.出発 16・しゅっぱつ
作曲:大野松雄
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17.上陸作戦 17・じょうりくさくせん
作曲:大野松雄
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18.戦闘 18・せんとう
作曲:大野松雄
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19.中ぜりあいA 19・ちゅうぜりあい・えー
作曲:大野松雄
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20.中ぜりあいB 20・ちゅうぜりあい・びー
作曲:大野松雄
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21.大ぜりあい 21・おおぜりあい
作曲:大野松雄
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4 |
Sound of Atom(アトムの音)(07'39") さうんど・おぶ・あとむ(あとむ・の・おと) 1.アップ・ロング 1・あっぷ・ろんぐ
作曲:大野松雄
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2.火炎放射 2・かえんほうしゃ
作曲:大野松雄
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3.着地+トン 3・ちゃくち・ぷらす・とん
作曲:大野松雄
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4.サーチライト 4・さーちらいと
作曲:大野松雄
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5.ハネオリ 5・はねおり
作曲:大野松雄
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6.急降下・アップ 6・きゅうこうか・あっぷ
作曲:大野松雄
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7.急降下・ロング 7・きゅうこうか・ろんぐ
作曲:大野松雄
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8.横移動・ロング+アップ 8・よこいどう・ろんぐ・ぷらす・あっぷ
作曲:大野松雄
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9.旋回 9・せんかい
作曲:大野松雄
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10.ロング旋回 10・ろんぐ・せんかい
作曲:大野松雄
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11.ロング・アップ 11・ろんぐ・あっぷ
作曲:大野松雄
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12.アップ・ロング 12・あっぷ・ろんぐ
作曲:大野松雄
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13.主観移動 13・しゅかんいどう
作曲:大野松雄
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14.上昇 14・じょうしょう
作曲:大野松雄
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15.レーダー 15・れーだー
作曲:大野松雄
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16.エネルギー不安定状態 16・えねるぎー・ふあんていじょうたい
作曲:大野松雄
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17.ホントのエネルギー注入音 17・ほんと・の・えねるぎー・ちゅうにゅうおん
作曲:大野松雄
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18.首がのびます 18・くび・が・のびます
作曲:大野松雄
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19.とばされるアトム 19・とばされる・あとむ
作曲:大野松雄
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20.落下していくアトム 20・らっかしていく・あとむ
作曲:大野松雄
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21.アトムのマシンガン 21・あとむ・の・ましんがん
作曲:大野松雄
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22.アトムの計算機 22・あとむ・の・けいさんき
作曲:大野松雄
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23.歩き 23・あるき
作曲:大野松雄
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24.走り 24・はしり
作曲:大野松雄
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25.しのび足 25・しのびあし
作曲:大野松雄
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5 |
アクセント集 — その2 —(01'23") あくせんとしゅう — その2 — 1.カメの水のみ 1・かめ・の・みずのみ
作曲:大野松雄
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2.かえるのダイビング 2・かえる・の・だいびんぐ
作曲:大野松雄
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3.メチャクチャ・テーマ 3・めちゃくちゃ・てーま
作曲:大野松雄
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4.バン・ビュー・チビッコピョン・ビリビリ・パッ 4・ばん・びゅー・ちびっこぴょん・びりびり・ぱっ
作曲:大野松雄
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5.ワニのアクセント 5・わに・の・あくせんと
作曲:大野松雄
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6 |
アトム対決集(08'09") あとむ・たいけつしゅう 1.怪人アクセント — 1, 2, 3 1・かいじんあくせんと — 1・2・3
作曲:大野松雄
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2.アトム対怪人 — 1 2・あとむ・たい・かいじん — 1
作曲:大野松雄
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3.アトム対怪人 — 2 2・あとむ・たい・かいじん — 2
作曲:大野松雄
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4.アトム対怪人 — 3 2・あとむ・たい・かいじん — 3
作曲:大野松雄
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5.アトム対怪人 — 6 2・あとむ・たい・かいじん — 6
作曲:大野松雄
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6.よし! 十万馬力だ よし・じゅうまんばりき・だ
作曲:大野松雄
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7.やられるギャング やられる・ぎゃんぐ
作曲:大野松雄
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8.ロボットアクセント ろぼっとあくせんと
作曲:大野松雄
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9.アトム対ロボット — 1 あとむ・たい・ろぼっと — 1
作曲:大野松雄
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10.アトム対ロボット — 2 あとむ・たい・ろぼっと — 2
作曲:大野松雄
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11.アトム対ロボット — 3 あとむ・たい・ろぼっと — 3
作曲:大野松雄
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12.アトム対ロボット — 4 あとむ・たい・ろぼっと — 4
作曲:大野松雄
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13.アトム対ロボット — 5 あとむ・たい・ろぼっと — 5
作曲:大野松雄
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14.アトム対ロボット — 6 あとむ・たい・ろぼっと — 6
作曲:大野松雄
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7 |
Electronic Sound (アトムのB.G.M.) A(02'14") えれくとろにっく・さうんど(あとむ・の・びーじーえむ)えー |
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作曲:大野松雄 | |||
8 |
Electronic Sound (アトムのB.G.M.) B(01'03") えれくとろにっく・さうんど(あとむ・の・びーじーえむ)びー |
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作曲:大野松雄 | |||
9 |
Electronic Sound (アトムのB.G.M.) C(02'04") えれくとろにっく・さうんど(あとむ・の・びーじーえむ)しー |
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作曲:大野松雄 | |||
10 |
Electronic Sound (アトムのB.G.M.) D(02'34") えれくとろにっく・さうんど(あとむ・の・びーじーえむ)でぃ |
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作曲:大野松雄 | |||
11 |
Electronic Sound (アトムのB.G.M.) E(01'47") えれくとろにっく・さうんど(あとむ・の・びーじーえむ)いー |
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作曲:大野松雄 | |||
12 |
Electronic Sound (アトムのB.G.M.) F(02'57") えれくとろにっく・さうんど(あとむ・の・びーじーえむ)えふ |
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作曲:大野松雄 | |||
13 |
「鉄腕アトム」テーマ・ソング(00'26") 「てつわん・あとむ」てーま・そんぐ |
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作詞:(谷川俊太郎) / 作曲:髙井達雄 |
time:0.32 s・
作品紹介
大野松雄の先駆的な電子音響の仕事、「鉄腕アトム・音の世界」。
発見されたオリジナル・マスターテープから「完全復刻」初CD化。
TV映画『鉄腕アトム』のオリジナルサウンド。アトムの足音、飛ぶ音からギャグサウンドまで、すべてが電子音で構成されたアトムの音。当時の原テープそのままに、ここに再現!! 2009年、手塚治虫生誕80周年を彩るリリース。
●本作は、1963年から1966年まで四年間毎週制作された日本初の本格的連続テレビ・アニメ『鉄腕アトム』の効果音を集めたアルバムです。1975年にコジマ録音からLPレコードで発売され、続いて1979年にビクターからLPで再発。1998年にワーナーミュージック・ジャパンから初CD化された際は、マスターテープ不明のため、LP盤から起こした音で収録されていました(LP盤の冒頭と最後に収録されていた髙井達雄作曲「鉄腕アトムのテーマ」は未収録)。
●今回発見されたマスターテープは、コジマ盤とビクター盤の制作の際に使用されたものです。
●『鉄腕アトム』のために作られた個々の効果音はモノラル音源ですが、大野松雄氏は、レコード制作時に疑似ステレオ効果を駆使した独特なサウンド空間をデザイン・構成しました。今回発見されたオリジナル・マスターテープには、こうした逆位相を含む大胆なサウンドが定着されていました。LP盤には逆位相が定着しづらいため、今回のCD化によって、初めて大野松雄氏が意図したオリジナル音源の世界をそのまま聴くことができます。「鉄腕アトムのテーマ」もオリジナル盤通りに収録いたします。
●ジャケットはコジマ録音からの初発オリジナル・デザインを使用。
※今回の復刻盤では、大野松雄氏の意向によって、トラック分けはオリジナルLP盤(1975年コジマ録音、1979年ビクター再発)の区分に従い13トラックとし、個々の効果音はインデックス区分としています。
<ライナーノーツ>
大野松雄(新原稿)
オリジナル盤解説 全文復刻(手塚治虫、吉田秀樹、大野松雄)
若林恵、佐々木暁
『鉄腕アトム・音の世界』 当時の制作スタッフ(1963~66)
プランニング+音響構成:大野松雄
共同プランナー:吉田美能留
音響エディター:小杉武久、高橋 巖、桜井勝美
レコーディング・ミキサー:大橋鉄矢、柏原 満
スクリプター:伊藤久枝
オリジナル・アルバム・プロデューサー:吉田秀樹
企画:アクリルタワー・プロセス(倉本 修+大山記糸夫)
録音・編集:1975年9月6、7日 綜合社 録音スタジオ
大野松雄 Matsuo Ohno
1930年東京・神田生まれ。府立六中(現・都立新宿高校)を経て旧制富山高等学校(現・富山大学)中退。文学座、NHK東京放送効果団を経て、1953年フリーの音響マンとなり独立プロの映画などの録音・効果の仕事を開始。以来、杉山正美、松川八洲雄、その他多くの映像作家の作品に関わる。同時に電子音や電子的加工音による「この世ならざる音」の探求へと向かう。映画監督の亀井文夫と劇作家の加藤道夫から、大きな影響を受ける。1963~66年テレビ・アニメ『鉄腕アトム』の音響デザイン。スタッフとして後に前衛音楽の分野で活躍する小杉武久、舞台音響の第一人者の高橋巖『宇宙戦艦ヤマト』の音響効果で知られる柏原満なども参加。以後、自ら「音響デザイナー」を名乗る。
音響を手がけた映像作品としては、勅使河原宏監督『いけばな』(57)、松本俊夫監督『安保条約』(59)、桜映画社/中外製薬『自然のしくみ―ノミはなぜはねる―』(60)、真鍋博製作アニメ『潜水艦カシオペア』(64)、暗黒舞踏の土方巽出演映画『風の景色』(76)、東宝映画『惑星大戦争』(77)等多数。タージ・マハル旅行団の記録映画『旅について』(72)を製作。
68年以来、滋賀県の知的障害者施設で演劇活動に協力し、障害者と施設の記録映画を制作。つくばEXPO'85、未来の東北博覧会(87)、アジア太平洋博覧会 福岡'89 等、大規模博覧会におけるパビリオンの空間音響システム・デザイナーとしても活躍。93年から01年まで京都芸術短期大学(現・京都造形芸術大学)講師。
アルバム:電子音響の代表作『そこに宇宙の果てを見た』(78)のCD復刻や『「はじまり」の記憶』(04)を含む「大野松雄の音響世界」3タイトル(キングレコード)他。09年3月、東京国際アニメフェア2009「第5回功労賞」受賞。09年7月<東京の夏>音楽祭で、個展「大野松雄~宇宙の音を創造した男」を開催。