朗読・宮城道雄随筆集⑭「あすの別れ」〈下〉
ろうどく・みやぎみちお・ずいひつしゅう・14 「あす・の・わかれ」〈げ〉
クレジット
収録曲
1 |
耳で聴いた西洋みみ・で・きいた・せいよう |
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随筆:宮城道雄 | |||
2 |
百鬼園の越天楽ひゃっきえん・の・えてんらく |
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随筆:宮城道雄 | |||
3 |
眼の二重奏め・の・にじゅうそう |
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随筆:宮城道雄 | |||
4 |
耳の旅みみ・の・たび |
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随筆:宮城道雄 | |||
5 |
耳の九州みみ・の・きゅうしゅう |
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随筆:宮城道雄 | |||
6 |
夕餉の河鹿ゆうぎ・の・かじか |
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随筆:宮城道雄 | |||
7 |
テレビジョンの印象てれびじょん・の・いんしょう |
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随筆:宮城道雄 | |||
8 |
雪ゆき |
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随筆:宮城道雄 | |||
9 |
五十年をかえりみてごじゅうねん・を・かえりみて |
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随筆:宮城道雄 | |||
10 |
旅の朝たび・の・あさ |
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随筆:宮城道雄 | |||
11 |
合奏のよろこびがっそう・の・よろこび |
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随筆:宮城道雄 |
time:0.35 s・
作品紹介
「春の海」で知られる箏の天才、宮城道雄の詩情豊かな随筆集を、名優の朗読で聞くシリーズ。(1990年より、カセットテープで発売されていた商品の復刻CDです。)
全14巻のシリーズ最終回の「あすの別れ〈上〉」、「あすの別れ〈下〉」の2タイトルです。
朗読は、劇団俳優座でご活躍の、川口敦子さん・中野誠也さんが担当しています。
「あすの別れ」は、宮城道雄が昭和31年(1956)6月、演奏のため大阪へ向かう途中、東海道線の急行「銀河」から転落し急逝したのち、3冊出版された随筆集の最後の1冊です。
宮城道雄の随筆集はすべて、親交があった内田百閒の助力によって上梓されましたが、「あすの別れ」の書名も百閒によってつけられました。宮城道雄の死を認めたくない心情が、書名に仮託されているようです。
随筆の内容は、これまでに変わらずリズム感のあるユーモアあふれる内容で、音の世界に関しての多くの記述はもちろん、著名人も多数登場し、その話題は多岐にわたっています。1948年のサマータイム(夏時間)の実施や、1951年のラジオの民間放送開始など、歴史の背景を伺うこともできます。
随筆として最後の作品「合奏のよろこび」は、その年の出来事を楽しそうに回想し、終わりを「6月11日記」と結んでいます。他の随筆とすこし様子の違う結びは、少し気になるところ…でしょうか。