朗読・宮城道雄随筆集⑭「あすの別れ」〈下〉

ろうどく・みやぎみちお・ずいひつしゅう・14 「あす・の・わかれ」〈げ〉

朗読川口敦子中野誠也

かわぐち・あつこ、なかの・せいや

VZCG-674 (CD) 2,200円(本体 2,000円)

発売日: 2009年1月21日 / ジャンル: 朗読


▼曲目一覧

作品紹介

「春の海」で知られる箏の天才、宮城道雄の詩情豊かな随筆集を、名優の朗読で聞くシリーズ。(1990年より、カセットテープで発売されていた商品の復刻CDです。)

全14巻のシリーズ最終回の「あすの別れ〈上〉」、「あすの別れ〈下〉」の2タイトルです。
朗読は、劇団俳優座でご活躍の、川口敦子さん・中野誠也さんが担当しています。

「あすの別れ」は、宮城道雄が昭和31年(1956)6月、演奏のため大阪へ向かう途中、東海道線の急行「銀河」から転落し急逝したのち、3冊出版された随筆集の最後の1冊です。

宮城道雄の随筆集はすべて、親交があった内田百閒の助力によって上梓されましたが、「あすの別れ」の書名も百閒によってつけられました。宮城道雄の死を認めたくない心情が、書名に仮託されているようです。

随筆の内容は、これまでに変わらずリズム感のあるユーモアあふれる内容で、音の世界に関しての多くの記述はもちろん、著名人も多数登場し、その話題は多岐にわたっています。1948年のサマータイム(夏時間)の実施や、1951年のラジオの民間放送開始など、歴史の背景を伺うこともできます。

随筆として最後の作品「合奏のよろこび」は、その年の出来事を楽しそうに回想し、終わりを「6月11日記」と結んでいます。他の随筆とすこし様子の違う結びは、少し気になるところ…でしょうか。

クレジット

朗読川口敦子(14)、中野誠也(511) 帯名久仁子

収録曲

1

耳で聴いた西洋

みみ・で・きいた・せいよう

随筆:宮城道雄

2

百鬼園の越天楽

ひゃっきえん・の・えてんらく

随筆:宮城道雄

3

眼の二重奏

め・の・にじゅうそう

随筆:宮城道雄

4

耳の旅

みみ・の・たび

随筆:宮城道雄

5

耳の九州

みみ・の・きゅうしゅう

随筆:宮城道雄

6

夕餉の河鹿

ゆうぎ・の・かじか

随筆:宮城道雄

7

テレビジョンの印象

てれびじょん・の・いんしょう

随筆:宮城道雄

8

ゆき

随筆:宮城道雄

9

五十年をかえりみて

ごじゅうねん・を・かえりみて

随筆:宮城道雄

10

旅の朝

たび・の・あさ

随筆:宮城道雄

11

合奏のよろこび

がっそう・の・よろこび

随筆:宮城道雄

time:0.37 s