朗読・宮城道雄随筆集⑬「あすの別れ」〈上〉

ろうどく・みやぎみちお・ずいひつしゅう・13 「あす・の・わかれ」〈じょう〉

朗読川口敦子中野誠也

かわぐち・あつこ、なかの・せいや

VZCG-673 (CD) 2,200円(本体 2,000円)

発売日: 2009年1月21日 / ジャンル: 朗読


▼曲目一覧

作品紹介

「春の海」で知られる箏の天才、宮城道雄の詩情豊かな随筆集を、名優の朗読で聞くシリーズ。(1990年より、カセットテープで発売されていた商品の復刻CDです。)

全14巻のシリーズ最終回の「あすの別れ〈上〉」、「あすの別れ〈下〉」の2タイトルです。
朗読は、劇団俳優座でご活躍の、川口敦子さん・中野誠也さんが担当しています。

「あすの別れ」は、宮城道雄が昭和31年(1956)6月、演奏のため大阪へ向かう途中、東海道線の急行「銀河」から転落し急逝したのち、3冊出版された随筆集の最後の1冊です。

宮城道雄の随筆集はすべて、親交があった内田百閒の助力によって上梓されましたが、「あすの別れ」の書名も百閒によってつけられました。宮城道雄の死を認めたくない心情が、書名に仮託されているようです。

随筆の内容は、これまでに変わらずリズム感のあるユーモアあふれる内容で、音の世界に関しての多くの記述はもちろん、著名人も多数登場し、その話題は多岐にわたっています。1948年のサマータイム(夏時間)の実施や、1951年のラジオの民間放送開始など、歴史の背景を伺うこともできます。

随筆として最後の作品「合奏のよろこび」は、その年の出来事を楽しそうに回想し、終わりを「6月11日記」と結んでいます。他の随筆とすこし様子の違う結びは、少し気になるところ…でしょうか。

クレジット

朗読川口敦子(16)、中野誠也(713) 帯名久仁子

収録曲

1

調律師

ちょうりつし

随筆:宮城道雄

2

春の日記

はる・の・にっき

随筆:宮城道雄

3

時のうた

とき・の・うた

随筆:宮城道雄

4

夏の音

なつ・の・おと

随筆:宮城道雄

5

秋のおとづれ

あき・の・おとずれ

随筆:宮城道雄

6

冬の幸福

ふゆ・の・こうふく

随筆:宮城道雄

7

秋のあし音

あき・の・あしおと

随筆:宮城道雄

8

仲秋の名月

ちゅうしゅう・の・めいげつ

随筆:宮城道雄

9

初冬

しょとう

随筆:宮城道雄

10

新日本音楽随想

しんにほんおんがくずいそう

随筆:宮城道雄

11

早春雑記 集い

そうしゅんざっき つどい

随筆:宮城道雄

12

早春雑記 思わぬ瘤

そうしゅんざっき おもわぬりゅう

随筆:宮城道雄

13

春の旅

はる・の・たび

随筆:宮城道雄

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