朗読・宮城道雄随筆集④
「騒音」〈下〉
ろうどく・みやぎ・みちお・ずいひつしゅう・4 「そうおん」〈げ〉
VZCG-664 (CD)
2,200円(本体 2,000円)
発売日: 2008年2月20日 /
ジャンル: 朗読
クレジット
収録曲
1 |
棟あげ
むねあげ
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随筆:宮城道雄
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2 |
演奏夜雨
えんそうやう
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随筆:宮城道雄
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3 |
飛行機
ひこうき
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随筆:宮城道雄
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4 |
放送夜話
ほうそうやわ
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随筆:宮城道雄
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5 |
公衆電話
こうしゅうでんわ
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随筆:宮城道雄
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6 |
間違い
まちがい
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随筆:宮城道雄
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7 |
当てはづれ
あてはづれ
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随筆:宮城道雄
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8 |
音の世界
おと・の・せかい
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随筆:宮城道雄
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9 |
音に生きる
おと・に・いきる
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随筆:宮城道雄
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10 |
性格を表わす音色
せいかく・を・あらわす・ねいろ
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随筆:宮城道雄
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11 |
新しい日本音楽の立場
あたらしい・にほんおんがく・の・たちば
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随筆:宮城道雄
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time:0.32 s・
作品紹介
朗読・宮城道雄随筆集
「春の海」で知られる箏の天才宮城道雄の詩情豊かな随筆集を、名優の朗読で聞くシリーズ。(1990年より、カセットテープで発売されていた商品の復刻CDです。)全14巻をリリース予定で、今回は「雨の念仏〈上〉」、「雨の念仏〈下〉」、「騒音〈上〉」、「騒音〈下〉」の4タイトルを発売します。
意外に知られていないかもしれませんが、宮城道雄は昭和31年に亡くなるまでに7冊の随筆集を出版しました。「雨の念仏」は昭和10年に上梓された最初の随筆集です。「雨の念仏」が世に出ると、佐藤春夫、川端康成、谷川徹三らが激賞し、「喋るように書けという僕の文章論が実現されて、異常に成功しているのは甚だ愉快である。」と佐藤は書評に書いています。
宮城道雄が8歳の頃に目が不自由になってから体験したさまざまなエピソードを、時にはスパイスをきかせた、ユーモアを織り交ぜながら綴った文章の中から、演奏家としての姿とは違った一面を伺うことができます。
「よく子供などが稽古に来た時、行儀を悪くしているのはすぐわかる。私がちゃんと坐ってというと、びっくりして坐り直す。
それで思い出したが、ある夏の暑い日のことであった。尺八の合奏に来た書生が、私にわからぬように、そうっと着物を脱いで吹こうとした。その時、私が、裸で涼しいでしょうなといったら、その書生は驚いて着物を着たことがあった。」(音の世界より)
もちろん音の世界に関しては多くの記述がありますが、それにともなって歴史の背景も垣間見ることが出来るので、とても興味深く読み進めることが出来ます。
「私の住んでいるところは、省線までよほど離れているけれども、雨が降る前とか、天気の悪い時などには、戸外の物音がはっきりきこえてくる。遠くを走っている省線電車の音が聞こえる時は、雨だなと思うのである。」(音の世界より)
また宮城道雄は、伊藤博文をはじめとするたくさんの著名人と接し、来日した多くの音楽家とも交流、戦後にはヴァイオリニスト、アイザック・スターンとも共演しています。
そんな体験談がつまった随筆を、河内桃子さん、奈良岡朋子さんら名優の朗読で聞くのは、一味違った楽しみ方に思われます。
宮城道雄がこよなく愛した音の世界に、是非一度耳を傾けてみていただきたいと思います。