〈COLEZO!〉〜コレゾ!BEST!〜笛〜日本の叙情歌集〜
〈これぞ!〉ふえ〜にほん・の・じょじょうかしゅう〜
たから・さんざえもん
クレジット
笛:寶山左衛門(1〜17)、福原百華(8、10、12、13)、福原徹彦(2、4〜6、8、10〜14、17)、福原徹(2、4〜6、8、10〜14、17)、福原寛(2、4〜6、8、10〜14、17) 箏:川村京子(6) 琵琶:田中之雄(3) 打楽器:福原鶴八郎(2、4、6〜15、17)、住田長十郎(2、4、6〜15、17)、福原賢太郎(2、4、6〜15、17)
収録曲
1 |
宵待草(02'45") よいまちぐさ |
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竹久夢二 作詞 / 多忠亮 作曲 | |||
2 |
荒城の月(04'57") こうじょう・の・つき |
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土井晩翠 作詞 / 滝廉太郎 作曲 | |||
3 |
青葉の笛(06'50") あおば・の・ふえ |
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大和田建樹 作詞 / 田村虎蔵 作曲 | |||
4 |
月の砂漠(04'33") つき・の・さばく |
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加藤まさを 作詞 / 佐々木すぐる 作曲 | |||
5 |
砂山(03'52") すなやま |
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北原白秋 作詞 / 山田耕筰 作曲 | |||
6 |
花かげ(02'51") はなかげ |
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大村主計 作詞 / 豊田義一 作曲 | |||
7 |
あの子はだあれ(00'57") あのこ・は・だあれ |
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細川雄太郎 作詞 / 海沼実 作曲 | |||
8 |
かごめかごめ(00'51") かごめかごめ |
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わらべうた | |||
9 |
大黒様(01'38") だいこくさま |
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石原和三郎 作詞 / 田村虎蔵 作曲 | |||
10 |
お猿のかごや(01'16") おさる・の・かごや |
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山上武夫 作詞 / 海沼実 作曲 | |||
11 |
とおりゃんせ(02'26") とおりゃんせ |
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わらべうた | |||
12 |
お江戸日本橋(01'21") おえどにほんばし |
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東京地方民謡 | |||
13 |
あんたがたどこさ(01'41") あんたがたどこさ |
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わらべうた | |||
14 |
村まつり(03'41") むらまつり |
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文部省唱歌 | |||
15 |
赤とんぼ(02'15") あかとんぼ |
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三木露風 作詞 / 山田耕筰 作曲 | |||
16 |
子守唄(01'17") こもりうた |
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わらべうた | |||
17 |
毬と殿様(03'35") まり・と・とのさま |
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西条八十 作詞 / 中山晋平 作曲 |
time:0.32 s・
作品紹介
笛の人間国宝、寶山左衛門(たから さんざえもん)が、日本の心のうた、ふるさとのうたを日本伝統音楽の粋をちりばめつつ、独奏・合奏をとりまぜて絶妙の技で歌い上げた笛BGMの決定版。
寶山左衛門は前名が六代目福原百之助。戦後の主要な邦楽録音で、笛といえば必ずそこに福原百之助の名前があったほどの名人です(芳村伊十郎全集、芳村五郎治全集、常磐津千東勢太夫・菊三郎全集、清元志寿太夫全集、など)。その一方で笛を独立した表現領域を担うものに高める活動も展開し、数多の芸術祭賞を受賞しています。
このアルバムは、寶山左衛門師が傘寿を迎えて「抒情」の世界に遊んだデジタル録音盤。日本音楽のひとつの境地をあらわしたものといえます。
本作には歌は入っていない楽器だけの演奏ですが、解説書には参考として歌詞を掲載しています。
解説:「寶山左衛門師と抒情歌の世界」竹内道敬
四世宗家 寶山左衛門(たから さんざえもん) [六代目 福原百之助]
大正11年: 東京市芝区宇田川町に生る。本名若林英次
昭和3年: 父五世福原百之助より福原流小鼓、太鼓の指導を受く
昭和10年: 父より笛の指導を受く
昭和15年: 父考案の「篠笛音譜」を改良、完成
昭和20年: 日本で初めて笛だけの創作曲を発表
昭和21年: 在来の篠笛の音程を調整した改良笛を制作
昭和33年: 芸術祭奨励賞受賞
昭和34年: 芸術祭奨励賞受賞
昭和38年: 東京芸術大学講師就任
昭和39年: 福原英次改め六代目福原百之助襲名
昭和40年: 芸術祭奨励賞受賞
昭和43年: 国立劇場俳優養成所講師就任
昭和48年: 第1回リサイタル開催
昭和50年: 芸術祭優秀賞受賞
昭和52年: 芸術祭大賞受賞
昭和54年: 芸術祭優秀賞受賞
昭和55年: モービル音楽賞受賞
昭和57年: 芸術選奨文部大臣賞受賞
昭和58年: 紫綬褒章受章
昭和62年: 東京芸術大学客員教授就任
昭和63年: 長唄協会監事就任
平成2年: 自伝『横笛の魅力』(出版芸術社〉を上梓
平成4年: 四世宗家 賓 山左衛門襲名
平成5年: 人間国宝に認定される。勲四等旭日小綬章受章