ビクター邦楽名曲選 3 観世流謡曲名曲集(祝言小謡集)

びくたー・ほうがくめいきょくせん・3 かんぜりゅうようきょく・めいきょくしゅう(しゅうげんこうたいしゅう)

観世寿夫

かんぜ・ひさお

VZCG-5 (CD) 2,750円(本体 2,500円)

発売日: 1997年4月9日 / ジャンル: 謡曲


▼曲目一覧

作品紹介

祝いの席や宴席で、目出たい小謡を謡って親しみや祝意を表現することは、ずっと古くから行われていた。ことに結婚式には、今日でも必ずといってよいほど「高砂」が謡われている。地方によっては、謡う小謡に順を定めるなどの習慣もあるが、一般には、それがお目出たい詞章でその席に適したものであるなら、何を謡ってもよいとされている。現行曲二百数十番のうちから、どの曲のどこからでも、極く短い、目出たい詞章のものを謡えばよいようなものだが、古くから好んで謡われる場所がきまっていて、それらを一般に祝言小謡と呼んでいる。(丸岡 明 解説より)

解説:丸岡 明
解説書に詞章掲載

クレジット

独謡観世寿夫

収録曲

1

高砂(四海波静かにて)

たかさご(しかいなみ・しずか・にて)

〈元旦・婚礼〉

2

高砂(高砂の尾上の鐘の)

たかさご(たかさご・の・おのえ・の・かね・の)

〈婚礼・寿賀〉

3

高砂(高砂やこの浦舟に)

たかさご(たかさご・や・この・うらぶね・に)

〈婚礼〉

4

高砂(千秋楽は民を撫で)

たかさご(せんしゅうらく・は・みん・を・なで)

〈婚礼・附祝言〉

5

難波(難波の梅の)

なにわ(なんば・の・うめ・の)

〈成人の日(女子)〉

6

難波(この音楽に引かれつゝ)

なにわ(この・おんがく・に・ひかれつつ)

〈歓迎・附祝言〉

7

老松(さす枝の)

おいまつ(さすえだ・の)

〈婚礼・寿賀〉

8

養老(君は舟)

ようろう(きみ・は・ふね)

〈泰平〉

9

玉井(長き命を汲みて知る)

たまのい(ながきいのち・を・くみてしる)

〈金婚・銀婚〉

10

賀茂(汲むや心も)

かも(くむ・や・こころ・も)

〈神事〉

11

皇帝(ことぶきなれや)

こうてい(ことぶきなれや)

〈婚礼・銀婚・銀婚〉

12

女郎花(鳩の嶺越)

おみなえし

〈神事〉

13

猩々(よも尽きじ)

しょうじょう(よもつきじ)

〈酒宴〉

14

井筒(筒井筒)

いづつ

〈婚礼〉

15

邯鄲(廻れや盃の)

かんたん(まわれや・さかずき・の)

〈酒宴〉

16

嵐山(三吉野の)

あらしやま(みよしのの)

〈神事〉

17

嵐山(悪魔降伏の)

あらしやま(あくまこうふくの)

〈雑〉

18

春栄(なお悦びの)

しゅんえい(なお・よろこび・の)

〈婚礼・寿賀〉

19

岩船(宝の御船を)

いわふね(たから・の・みふね・を)

〈豊年・秋分の日〉

20

三笑(歳も老松も)

さんしょう(とし・も・おいまつ・も)

〈長寿〉

21

国栖(その如くこの君も)

くず

〈歓迎〉

22

国栖(三吉野なれや)

くず

〈神事・文化の日〉

23

国栖(国土を改め)

くず

〈憲法記念日〉

24

鶴亀(庭の砂は)

つるかめ(にわ・の・すな・は)

〈新築〉

25

鶴亀(月宮殿の)

つるかめ(げっきゅうでん・の)

〈豊年・泰平〉

26

羽衣(東遊びの数々に)

はごろも

〈雑〉

27

草子洗小町(霞立てば)

そしあらいこまち(つゆ・たてば)

〈婚礼・寿賀・泰平〉

28

八島(智者は惑わず)

やしま(ちじゃ・は・まどわず)

〈雑〉

29

八島(今日の修羅)

やしま(きょう・の・しゅら)

〈雑〉

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