小山清茂 吹奏楽のための「太神楽」

こやま・きよしげ すいそうがく・のための「だいかぐら」

VZCC-1020 (CD) 1,905円+税

発売日: 2009年9月16日 / ジャンル: 現代音楽吹奏楽


▼曲目一覧

作品紹介

 小山清茂(1914‐2009)の吹奏楽作品集、名盤の初CD化。日本の伝統芸能を取り込んだ素朴な美しさに溢れた作品を、山田一雄指揮/N響団員を中心としたアンサンブルによる名演で。

 小山清茂は吹奏楽の発展のために尽力し、その数多くの吹奏楽作品は今でも演奏され続けています。本盤はその代表作をおさめたもので、昭和46年度日本吹奏楽指導者協会の第一回「吹奏楽レコード賞」を受賞しています。LP発売時には音楽之友社からスコアが同時出版されました。

 幼い頃から民俗芸能の響きに囲まれて育った小山清茂(1914年、長野県生れ)は、日本の伝統的な響きを最も濃厚に受け止めた作曲家のひとりです。1945年(昭和20年)第14回日本音楽コンクール作曲部門で管弦楽曲「信濃囃子」が第1位。その後「作曲集団たにしの会」を結成し、日本の伝統音楽・民俗音楽への関心を反映させた創作活動を一貫して行ないました。西洋楽器のための作品だけでなく、和楽器のためにも数多くの作品を残し、友渕のりえを始めとする優れた邦楽演奏家たちが繰り返し取り上げています。

 著書は『日本の響きをつくる 小山清茂の仕事』(音楽之友社)。主要作品に、管弦楽のための「木挽歌(こびきうた)」(1957)、管弦楽のための「鄙歌(ひなうた)」第1~4番(1976‐89)など。

 オリジナルLP盤:1971年(昭和46年)東芝EMI株式会社(TA-9301)。今回の復刻はオリジナル・マスターテープからの24bit デジタル・リマスタリングで、臨場感あるサウンドを甦らせています。和太鼓の写真によるオリジナル・ジャケットデザイン使用。

 「どの作品も実に興味深い秀作で、指揮者の表現も実に見事なもの。N響のアンサンブルもプロにふさわしく洗練され、仕上げも優れている。『太神楽』や『木挽歌』が情熱的な好演だが、それ以上にリラックスした楽しい『おてもやん』や『越後獅子』のきめ細かい優雅な情緒など、胸の熱くなる名演。海外に輸出しても喜ばれる最高の吹奏楽盤。」(1971年『バンドジャーナル』誌 新譜紹介欄より)

解説:小山清茂(曲目解説・譜例つき)、福田滋、小山清茂年譜

作曲家・小山清茂(こやま きよしげ)プロフィール
1914(大正3)年 1月15日 長野県更級郡信里【のぶさと】村字村山(現在は長野市に編入)の農家に生まれる。
1931(昭和6)年 長野中学校卒業。
1933(昭和8)年 長野県師範学校卒業。長野県下の小学校に奉職。その間、ピアノを山田龍男、金子登に、作曲を安部幸明に学ぶ。
1941(昭和16)年 上京。この年、第二次世界大戦はじまる。小、中学校(~1954)に奉職。
1945(昭和20)年 終戦。
1946(昭和21)年 管弦楽のための『信濃囃子』により、毎日新聞社主催の第14回音楽コンクール第一位受賞。
1950(昭和25)年 山本直忠、石井五郎、平井康三郎、渡邊茂、金井喜久子とグループ「白濤会」を結成。
1952(昭和27)年 東京音楽学校(現東京芸大)の委託生となり、池内友次郎のクラスで一年間勉学。
1954(昭和29)年 教職を退き、作曲に専念。
1957(昭和32)年 深井史郎、塚谷晃弘、貴島清彦、伊藤隆太等と「新音楽の会」を結成。その第一回発表会に管弦楽のための『木挽歌』を発表。この会により芸術祭奨励賞受賞。音楽劇『楢山節考』。
1959(昭和34)年 交響組曲『能面』により芸術祭奨励賞受賞。
1960(昭和35)年 「山の分校の記録」(NHKテレビ番組)がイタリア賞のドキュメンタリー部門第2位。
1962(昭和37)年 箏と和楽器による『うぶすな』により芸術祭奨励賞受賞。
1969(昭和44)年 神戸山手女子短期大学教授となる。神戸で日本和声の勉強会をはじめる。
1970(昭和45)年 吹奏楽のための『木挽歌』、吹奏楽のための『太神楽』。
1971(昭和46)年 神戸で作曲集団「たにしの会」を立ち上げる。
1972(昭和47)年 信州で日本和声の勉強会をはじめる。
1975(昭和50)年 信州の勉強会「日本和声の会」も作曲集団「たにしの会」となる。
1980(昭和55)年 吹奏楽のための『花祭り』(全日本吹奏楽コンクール課題曲)。
1981(昭和56)年 尚美音楽短期大学作曲科教授。
1986(昭和61)年 国立音楽大学音楽研究所勤務。
1998(平成10)年 勲四等瑞宝章受賞。
2004(平成16)年 作曲生活60年記念コンサート開催。書籍『日本の響きをつくる 小山清茂の仕事』(音楽之友社)上梓。
2009(平成21)年 6月6日逝去(享年95)。

クレジット

山田一雄指揮)、NHK交響楽団団員当時のN響メンバーを中心としたアンサンブル)、似鳥健彦イングリッシュ・ホルン

収録曲

1

吹奏楽のための「太神楽」(1970)

(05'15")

すいそうがく・の・ための「だいかぐら」

作曲:小山清茂

2

吹奏楽のための「もぐら追い」(1970)

(02'23")

すいそうがく・の・ための「もぐらおい」

作曲:小山清茂

3

吹奏楽のための「おてもやん」(1970)

(02'09")

すいそうがく・の・ための「おてもやん」

作曲:小山清茂

4

吹奏楽のための「越後獅子」(1970)

(05'35")

すいそうがく・の・ための「えちごじし」

作曲:小山清茂

5 - 8

5

8

(10'10")

吹奏楽のための「木挽歌」(1957/rev.1970)

作曲:小山清茂

5

(A)「主題」

(02'17")

(A)「しゅだい」

6

(B)「盆踊り」

(02'21")

(B)「ぼんおどり」

7

(C)「朝のうた」

(01'41")

(C)「あさ・の・うた」

8

(D)「終曲」

(03'49")

(D)「しゅうきょく」

9

イングリッシュ・ホルンと吹奏楽のための音楽(1969)より「田植唄」

(03'34")

いんぐりっしゅ・ほるん・と・すいそうがく・の・ための・おんがく(1969)より「たうえうた」

作曲:小山清茂

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