木下牧子歌曲作品集 C.ロセッティの4つの歌
きのした・まきこ・かきょくさくひんしゅう・しー・ろせってぃ・の・よっつ・の・うた
Kinoshita Makiko A Collection of Songs Four songs by C.Rossetti
VZCC-1013 (CD) 3,143円(本体 2,857円)
発売日: 2008年9月24日 / ジャンル: 歌曲
クレジット
収録情報
2008年3月13、4日府中の森ウィーンホールにて収録
収録曲
歌曲集「C.ロセッティの4つの歌」
かきょくしゅう「しー・ろせってぃ・の・よっつ・の・うた」 Four songs by C. Rossetti | |||
1 |
私が死んでも(04'07") わたし・が・しんでも When I am Dead, My Dearest |
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作詩:C.ロセッティ 訳詩:吉田映子、内藤里永子 / 作曲:木下牧子 | |||
2 |
夏(02'43") なつ Summer |
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作詩:C.ロセッティ 訳詩:中村妙子 / 作曲:木下牧子 | |||
3 |
それはなに(05'03") それ・は・なに What? |
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作詩:C.ロセッティ 訳詩:入江直祐 / 作曲:木下牧子 | |||
4 |
もう一度の春(03'38") もういちど・の・はる Another Spring |
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作詩:C.ロセッティ 訳詩:岡田忠軒 / 作曲:木下牧子 | |||
歌曲集「父の唄」
かきょくしゅう「ちち・の・うた」 Three Father's Songs | |||
作詩:谷川俊太郎 / 作曲:木下牧子 | |||
5 |
夜はやさしい(03'47") よる・は・やさしい The Night is Tender |
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6 |
小さなスフィンクス(03'27") ちいさな・すふぃんくす A Small Sphinx |
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7 |
父の唄(02'45") ちち・の・うた A Father's Song |
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歌曲集「晩夏」
かきょくしゅう「ばんか」 Songs of “LATE SUMEER” | |||
8 |
手(02'09") て Hand |
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作詩:きのゆり / 作曲:木下牧子 | |||
9 |
もう だれもいないのに(02'28") もう・だれも・いないのに Thouth Nobody is Here Anymore..... |
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作詩:吉行理恵 / 作曲:木下牧子 | |||
10 |
晩夏(03'03") ばんか Late Summer |
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作詩:多田智満子 / 作曲:木下牧子 | |||
11 |
九月には(01'57") くがつ・には In September |
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作詩:白石かずこ / 作曲:木下牧子 | |||
12 |
車窓(04'01") しゃそう A Car Window |
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作詩:高田敏子 / 作曲:木下牧子 | |||
13 |
せめて銀貨の三枚や四枚(01'59") せめて・ぎんか・の・さんまい・や・よんまい At Least Three or Four Silver Coins |
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作詩:茨木のり子 / 作曲:木下牧子 | |||
14 |
冬の金魚(04'17") ふゆ・の・きんぎょ Goldfish in Winter |
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作詩:新川和江 / 作曲:木下牧子 |
time:0.31 s・
作品紹介
器楽曲、管弦楽曲から合唱曲、オペラ作品まで、幅広い創作活動がいずれも高い評価を受けている木下牧子の魅力あふれる声楽曲を全曲新録音!
表題作のほか最新作「父の唄」、「晩夏」全3作品を収録。
録音:2008年3月13日、14日 府中の森ウィーンホール
<ライナーノーツ>
木下牧子歌曲集に寄せて/國土潤一
曲目解説/木下牧子
歌詞(全曲、日本語・英語を両方掲載)
※註:本CD収録の演奏は、すべて日本語による歌唱です。
木下牧子は、この世代の日本の作曲家の中でも、最も旺盛な創作活動を行っている1人だろう。殊に声楽作品の分野においては、木下に比肩する質・量を誇る作曲家はいないかもしれない。その合唱曲、独唱曲、更に近年はオペラの分野でも《不思議の国のアリス》の成功によって、木下の名前は広く知れ渡っている。
現代の作曲家としての高い作曲技術と語法を持ちつつも、その「歌」は、上質なロマンティシズムを漂わせている。そのロマンティシズムが、木下の詩(テクスト)の選択の中からも、その詩から芽ぶいた音楽の旋律やハーモニー、リズムの中からも、香り立って来る様は、木下を他の作曲家(その中には師の石桁真礼生や黛敏郎、浦田健次郎を始め、彼女の前後の世代の多くの力のある作曲家も含めて)から隔てる個性となっているのだ。木下のロマンティシズムは、もちろん19世紀ロマン派のそれではなくて、20世紀のドライな時代を経て再び獲得した清潔かつ涼やかなロマンティシズムであり、それ故にこそ、木下の作品が、多くの声楽家や合唱団のレパートリーに加えられ、愛されているのであろう。
國土潤一(音楽評論家)[ライナーノーツより]
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日本合唱曲全集 祝福/木下牧子 無伴奏作品集
CD:VZCC-9 1,429円+税
木下牧子(きのした まきこ)プロフィール
東京生まれ。東京芸術大学作曲科卒業、同大学院修了。芸大卒業記念演奏会において、管弦楽曲「壼天」が作曲科首席卒業作品として演奏される。管弦楽のための「幻想曲」で第51回日本音楽コンクール作曲(管弦楽曲)部門入選。管弦楽のための「オーラ」で第9回日本交響楽振興財団作曲賞入選。2003年オペラ「不思議の国のアリス」(モーツァルト劇場創立20周年委嘱作品)初演で三菱信託芸術文化財団奨励賞受賞。05年同オペラの全面改訂版初演は各界から絶賛を博し、主宰・モーツァルト劇場がエクソンモービル音楽賞受賞。
上記のほか、管弦楽のための「夜の淵」、弦楽オーケストラのための「シンフォニエッタ」、吹奏楽曲「序奏とアレグロ」、混声合唱と管弦楽のための「原体剣舞連」、混声合唱組曲「ティオの夜の旅」など。特に合唱では難易度の高い大編成作品からアカペラ作品まで幅広く、高い評価を得ているほか、歌曲の分野でも多数の出版作品があり、奏楽堂日本歌曲コンクール審査員を務める。最近は室内楽、吹奏楽の委嘱も相次いで、活動の幅を大きく広げている。
出版は約80冊、CDに「ふるえる月」(室内楽:ALM RECORDS)、「邪宗門秘曲」(合唱&管弦楽:fontec)、「祝福」(合唱:日本伝統文化振興財団)、「ファンタジア」(合唱:Giovanni Records)、「へびとりのうた」(歌曲:fontec)他多数。08年春には「図解雑学 よくわかる楽典」(ナツメ社)の監修も務めた。現在、日本現代音楽協会会員。
木下牧子公式サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~az4m-knst/