白いうた 青いうた
しろいうた あおいうた
クレジット
鮫島有美子(ソプラノ、口笛)、三縄みどり(ソプラノ)、青山恵子(メゾ・ソプラノ)、秦はるひ(ピアノ)、奥山佳代子(バイオリン)、浅野久江(フルート)、海上なぎさ(オーボエ)、齋藤雄介(クラリネット)、佐藤秀徳(トランペット)、大野恭史(パーカッション)、新実徳英(スキャット)
収録曲
1 |
ぶどう摘みぶどうつみ |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
2 |
しらかばしらかば |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
3 |
青い花あおい・はな |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
4 |
傘もなくかさ・も・なく |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
5 |
はたおりむしはたおりむし |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
6 |
ねむの木震うねむ・の・き・ふるう |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
7 |
鳥舟とりふね |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
8 |
忘れ雪わすれゆき |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
9 |
砂よすなよ |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
10 |
春つめたやはる・つめたや |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
11 |
ともだちおばけともだちおばけ |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
12 |
ぼくは雲雀ぼく・は・ひばり |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
13 |
われもこうわれもこう |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
14 |
北のみなしごきた・の・みなしご |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
15 |
北極星の子守歌ほっきょくせい・の・こもりうた |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
16 |
わらべが丘わらべがおか |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
17 |
就職しゅうしょく |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
18 |
南からの人々みなみ・からの・ひとびと |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
19 |
無名むめい |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
20 |
二十歳はたち |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
21 |
春はる |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
22 |
アルデバランあるでばらん |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
23 |
自転車でにげるじてんしゃ・で・にげる |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
24 |
なぎさ道なぎさみち |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
25 |
いでそよ人をいでそよ・ひとを |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
26 |
ライオンとお茶をらいおん・と・おちゃ・を |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
27 |
ちいさな法螺ちいさな・ほら |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール | |||
28 |
火の山の子守歌ひ・の・やま・の・こもりうた |
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作詩:谷川雁 / 作曲:新実徳英 [録音] 2007年5月21日〜23日 茨城県小美玉市四季文化館(みの〜れ)森のホール |
time:0.33 s・
作品紹介
前代未聞のコラボレーションが実現!3人の歌姫と作曲家新実徳英が共に織りなす、名曲集「白いうた 青いうた」の新たなる世界。人気・実力・美貌の三拍子を兼ね備えた、鮫島有美子、三縄みどり、青山恵子がソロ、デュオ、トリオで歌う、夢のような音楽のひととき。
新実徳英(にいみ・とくひで)作曲 谷川雁(たにがわ・がん)作詩による、歌曲集「白いうた 青いうた」全53曲から28曲を収録。
作曲者自身の新アレンジによるヴァイオリン、フルート、クラリネット、オーボエ、トランペットにパーカッションも加わった「白いうた 青いうた」最新ヴァージョンです。
「白いうた 青いうた」は、日本語のイントネーションに縛られずに誰にでも歌えるメロディをもとめていた作曲家新実徳英が、時には世界各地の民謡やこどもの歌を取り入れたりしながら作った旋律に、詩人谷川雁が後から素晴らしい詩を書いた全53曲の声楽作品です。ふたりの芸術家による稀有な共同作品といえます。
元は歌曲として作られましたが、作曲者の手でさまざまな合唱編成のための版が作られ、出版楽譜の種類は19冊に及び、その総販売数が9万冊を超えているという、日本の合唱・声楽作品としては大変な人気を誇っている作品集です。
美しく親しみやすい旋律が、平易な言葉の奥に深い世界をたたえた谷川雁の詩の世界と響きあって、歌い手にも聴き手にも、強く長く心に残る感動を与えてくれます。
このアルバムは、東京芸大で同級生だった鮫島有美子、三縄みどり(ソプラノ)と青山恵子(メゾ・ソプラノ)の仲良し3人が、一級下の秦はるひをピアニストに迎えて企画した空前絶後のコラボレーションアルバムです。ニックネームで呼び合い、互いに称え合いながら突っ込みを入れ、遠慮なく注文を付ける、作曲者もタジタジの抱腹絶倒のリハーサルを重ねて録音されました。作曲者自身もトラック27「ちいさな法螺」にスキャットで参加。トラック12「ぼくは雲雀」では、鮫島有美子が口笛を披露しています。
録音は、美しい響きで知られる「茨城県小美玉市四季文化館(みの~れ)森のホール」で、2007年5月21日から23日に行なわれました。
フィギュア・スケートのサラ・マイアー選手(スイス)は、今シーズンのフリースタイルの演技に、『白いうた 青いうた』シリーズの「中世風」と「われもこう」(本作収録曲)のヴァイオリン編曲ヴァージョン(※)を使用しています。
※この音源は、『鳥のシシリアーノ~新実徳英 ヴァイオリン・ソング・ブック/大谷康子』としてカメラータ・トウキョウからCD発売。
鮫島有美子(さめじま ゆみこ)<ソプラノ>
東京藝術大学声楽科・同大学院を修了、安宅賞を受賞。1975年二期会オペラ「オテロ」デズデモーナで主役デビュー。76年ベルリン音楽大学留学、エリザベート・グリュンマーに師事。82年ドイツのウルム歌劇場専属歌手。85年「日本のうた」でレコードデビュー。90年日本ゴールドディスク大賞を受賞。NHK紅白歌合戦にベルリンから衛星中継で出場「菩提樹」を歌う。91年大阪ザ・シンフォニーホール・クリスタル賞を受賞。95年シェイクスピア作「オセロー」のデズデモーナ役で、クラシックの歌い手としてまれな試みに挑んで大役を果たす。99年新国立劇場で創作オペラ「罪と罰」ヒロインのソーニャ役を演じる。2005年、08年オペラ「夕鶴」を新演出で公演。著書『歌の翼に』(音楽之友社)、『プラタナスの木蔭で』(時事通信社)を刊行。二期会会員。洗足学園音楽大学客員教授。名古屋芸術大学客員教授。
三縄みどり(みなわ みどり)<ソプラノ>
東京藝術大学卒業、同大学院オペラ科修了。1988年よりイタリアに短期留学を重ねる。「ラ・ボエーム」:ムゼッタ、ミミ、「フィガロの結婚」:スザンナ、伯爵夫人、「カルメン」:ミカエラ、「神々の黄昏」:ヴォークリンデ、「椿姫」:ヴィオレッタ、「トスカ」:トスカ、「ドン・ジョヴァンニ」:エルヴィーラ、「魔笛」:パミーナ、「コシ・ファン・トゥッテ」:フィオルディリージ等、数多くのオぺラに主演。「欲望という名の電車」日本初演ではステラを歌い好評を得る。またN響、都響、東響、京響、札響等の公演で、エッシェンバッハ、コミッショナー、ハインツ・ホリガー、フルネ、ホルスト・シュ夕イン、秋山和慶、若杉弘、井上道義、高関健など内外の著名指揮者と共演。ソプラノソリストとして数多くのオラトリオ、ミサ曲に出演の他、各地での歌曲リサイタル、TV・FMへの出演等幅広く活躍している。2000年CDアルバム「ひとりぼっちがたまらなかったら」、06年「中田喜直歌曲集」をリリース。二期会会員。東京藝術大学講師。日本演奏連盟、横浜シティオペラ会員。
青山恵子(あおやま けいこ)<メゾ・ソプラノ>
東京藝術大学及び大学院博士課程修了。声楽を森山俊雄、須賀靖和、畑中更予、邦楽を酉垣勇蔵、平井澄子、民謡を本條秀太郎、早坂光枝の各氏に師事。1975年四谷文子主宰「波の会 第1回日本歌曲コンクール」第1位入賞。84年塚田佳男、竹澤嘉明らと日本歌曲演奏グループ「葦芽(あしかび)の会」を結成。87年「日本歌曲の歌唱法の実践研究~伝統音楽との接点~」のテーマで学術博士号を取得。邦楽や民謡を学びながら、洋楽と伝統音楽との歌唱法の融合を研究し、リサイタルでは邦楽器伴奏による歌曲やモノオペラを積極的に取り入れ、また発声法の違いをテーマにした講演会、レクチャーコンサートを催すなど、その成果を明らかにしている。98年度ミュージックぺンクラブ賞クラシック部門コンサート・パフォーマンス賞受賞。東京室内歌劇場会員。東京学芸大学講師。「奏樂堂日本歌曲コンクール」審査員。
秦はるひ(はた はるひ)<ピアノ>
東京藝術大学付属音楽高等学校を経て同大学卒業、同大学院修了。安川加寿子、井口秋子に師事。1978年第6回ドビュッシー国際音楽コンクール第1位。以後ソロリサイタル、オーケストラとの共演、室内楽、邦人作品演奏等多岐にわたり活動。最近ではCD「HARUHI HATA RECITAL」をリリース。毎春パリでマスタークラスを主宰、ヨ-ロッパでの演奏活動も増えている。東京藝術大学及び付属高等学校で後進の指導にもあたる。
新実徳英(にいみ とくひで)<作曲>
1947年名古屋市生まれ。東京藝術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。三善晃に師事。77年第8回ジュネーヴ国際バレエ音楽作曲コンクールにて「アンラサージュ」が史上2人目のグランプリならびにジュネーヴ市賞受賞。82年文化庁舞台芸術創作奨励賞ならびに特別賞受賞。83年ジュネーヴ国際バレエ音楽作曲コンクール審査員をG.ぺトラッシらと共に務める。84年文化庁芸術祭優秀賞。2000年第18回中島健蔵音楽賞受賞。03年別宮賞受賞。05年CD「風神・雷神」が文化庁芸術祭大賞。06年オペラ「白鳥」が佐川吉男音楽賞。07年「協奏的交響曲―エランヴィタール」が第55回尾高賞受賞。管弦楽作品の多くが内外の主要オーケストラにより演奏され高い評価を得ている。管弦楽・室内楽から歌曲・合唱まで幅広いジャンルの作品が、数多くの演奏家・演奏団体に演奏されている。現在、桐朋学園大学院大学教授、東京音楽大学客員教授。
谷川 雁 (たにがわ がん)<詩人・評論家>
1923年、熊本県水俣市生まれ。本名は巌(いわお)。兄は民俗学者谷川健一。1945年東京大学文学部社会学科卒。戦後、西日本新聞記者として勤める傍ら詩の創作を始める。共産党に入党し、1947年賃金要求の争議を行ったため会社を解雇される。「母音」などに詩を発表し、第一詩集『大地の商人』で一躍注目を集めた。53年に長野県柏原へ、58年に福岡県中間市に移住し、森崎和江、上野英信、石牟礼道子らと雑誌『サークル村』を創刊。1960年刊行の『定本谷川雁詩集』を最後に、「私の中の『瞬間の王』は死んだ」として、詩作の断筆を宣言。以後評論家として活動する。
50年代末の三井三池闘争に加わり、大正炭鉱を拠点に、政党・労組から自立した労働者による革命運動も展開した。評論集『原点が存在する』(58年)、『工作者宣言』(59年)などは、全共闘などの新左翼陣営に大きな思想的影響を与えた。61年吉本隆明、村上一郎とともに同人雑誌『試行』を創刊。65年上京、語学教育会社の役員となる。78年に長野県信濃町に移住。81年から「十代の会」を主宰、宮沢賢治を中心とした児童文化活動に取り組む。82年、CD・絵本・雑誌などの出版を主業務とする「ものがたり文化の会」を発足。C.W.ニコルとの交流も始まる。89年、新実徳英と「白いうた 青いうた」の共作開始。
95年2月23日死去。享年71歳。