青ヶ島の神事と芸能
(第23回〈東京の夏〉音楽祭2007 島へ — 海を渡る音)
あおがしま・の・しんじ・と・げいのう(だい23かい〈とうきょう・の・なつ〉おんがくさい・2007 しま・へ・うみ・を・わたる・おと)
Local Religious Rituals and Folk Performance from Aogashima Island
クレジット
[第一部:神事]奥山信夫(神主)/佐々木宏(シャニン)/浅沼キミ子、奥山タカ子、佐藤おとゆ(ミコ)
[第二部:芸能]菊池正(踊り)/佐々木宏(踊り・フンクサ)/浅沼キミ子、奥山直子(唄)/荒井良一、小本晃子、奥山京子、佐藤おとゆ、手柴ひろみ(踊り)
収録情報
2007年7月15日、16日 草月ホールにて上演
片面・一層/STEREO/COLOR/16:9/リージョン・ALL/NTSC/223分/MPEG 2/ドルビー・デジタル/オリジナル(日本語)/複製不能/レンタル禁止
ご注意
このDVDのビデオフォーマットは日本、北米、カナダなどのNTSCビデオプレイヤー対応となります。ヨーロッパ、南米、中国のビデオプレイヤーはPAL 方式となりご覧頂けませんが、機種によってはNTSC方式でも視聴できます。パソコン内蔵のビデオプレイヤーならばすべて視聴可能です。リージョンコードはFREE(全世界対応版)です。
収録内容
第一部 青ヶ島の神事「読み上げ祭り」
だいいちぶ・あおがしま・の・しんじ「よみあげまつり」 Part1 Local Religious Rituals from Aogashima Island “Yomiage-Matsuri” | |||
1 |
幣切へいきり |
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2 |
Ⅰ 申し口と祓1・もうしぐち・と・はらえ Moushi-guchi and Harae 申し口
もうしぐち |
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3 |
祓(「六根清浄祓」、「大祓」、「三種の大祓」)
はらえ(「ろっこんしょうじょうはらえ」、「おおはらえ」、「さんしゅ・の・おおはらえ」) |
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4 |
「般若心経」
「はんにゃしんぎょう」 |
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5 |
ノケモノ
のけもの |
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6 |
「木玉の祭文」
「もくぎょく・の・さいもん」 |
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7 |
ノケモノ
のけもの |
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8 |
Ⅱ 湯立て2・ゆだて・はらえ Yudate 祓
はらえ |
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9 |
湯立て — 湯の本(一)
ゆだて — ゆのもと(いち) |
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10 |
湯立て — 湯の本(二)
ゆだて — ゆのもと(に) |
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11 |
湯立て — 湯の本(三)
ゆだて — ゆのもと(さん) |
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12 |
Ⅲ 神寄せと「船子口の祭文」3・かみよせ・と「ふなこぐち・の・さいもん」 Kamiyose and “Funakoguchi no Saimon” 神寄せ
かみよせ |
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13 |
「八乙女(ようとめ)」
「ようとめ」 |
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14 |
「諏訪の王子のあかち」
「すわ・の・おうじ・の・あかち」 |
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15 |
ノケモノ
のけもの |
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16 |
「うば御前の名乗り」
「うばごぜん・の・なのり」 |
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17 |
「うば御前のあかち」
「うばごぜん・の・あかち」 |
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18 |
「君の名乗り」
「きみ・の・なのり」 |
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19 |
「君のあかち」
「きみ・の・あかち」 |
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20 |
ノケモノ
のけもの |
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21 |
「金山(かなやま)のあかち」
「かなやま・の・あかち」 |
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22 |
ハンコウ
はんこう |
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23 |
ノケモノ
のけもの |
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24 |
Ⅳ 神送り4・かみおくり Kamiokuri 大神送り
おおかみおくり |
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25 |
「カイサキガヨ」(長崎左衛門)
「かいさきがよ」(ながさきざえもん) |
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26 |
ノケモノ
のけもの |
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27 |
大神楽
おおかぐら |
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28 |
後の祝詞・祓
あと・の・のりと・はらえ |
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29 |
サクラ祝い
さくらいわいだいにぶ・あおばしま・の・げいのう・さくらいわい |
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第二部 青ヶ島の芸能
だいにぶ・あおばしま・の・げいのう Part2 Performance from Aogashima Island | |||
30 |
豊年祝い唄ほうねんいわいうた |
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31 |
人里離れた池の沢ひとざとはなれた・いけ・の・さわ |
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32 |
ヤトトン節やととんぶし |
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33 |
黒鳩くろはと |
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34 |
おくめ貞吉くどきおくめさだきちくどき |
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35 |
フンクサふんくさ |
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36 |
ご挨拶ごあいさつ |
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time:0.3 s・
作品紹介
「第23回<東京の夏>音楽祭2007 島へ―海を渡る音」において初めて島外で披露された、絶海の孤島、東京都青ヶ島に伝え残されていた神仏分離以前の宗教と信仰のすがた。神主、ウラベ(卜部)、シャニン(社人・舎人)、ミコ(巫女)からなる祭祀組織が行なう独自の祭文を使った神事と芸能。2007年7月15日・16日 草月ホールでの公演を収録した貴重な映像記録。
神棚、囲炉裏、その他、実際に神事が執り行われる場所を舞台に再現。演目として見せるのではなく、普段の神事がそのまま演じられる趣向を取っているため、途中で交わされる会話のやり取りも自然な雰囲気で進行していく。ミコは祭文に合わせて立って踊るが、身体を揺すって動かす振りや律動は決められたものはなく、ミコに憑依したカミによって異なる(★注)。やがてミコの上に(演技ではなく)本当にカミが降りてきて、神事は圧倒的な霊力に充たされていく。本DVDはその迫真の次第をすべて記録した大変貴重なもの。第二部の「芸能」では、絶海の孤島ゆえに観光用に華美に変化することもなく、島に入り込んだ当初の素朴な姿を留めた民謡と踊りが披露される。最後に節分の行事として伝承される「フンクサ」を実演。全収録時間、約3時間40分。
★注:青ヶ島ではミコになる前にカミソーゼという儀式があり、カミがついたかどうかを神主(卜部)が判断する。憑依したカミをオボシナという。ミコはオボシナを守護神として以降祀ることになる。このオボシナは複数の場合もある。ミコが憑依したさいのステップでどのオボシナかが決る。
※おことわり:冒頭の御幣を切るシーンをはじめ、数箇所で音声が入っていない場面がございますが、これは制作者の意図によるものです。ご了承ください。
監修:山本ひろ子
DVD制作プロデュース:藤本 草(財団法人日本伝統文化振興財団)
映像ディレクター:飯田一夫(財団法人アリオン音楽財団)
収録日:2007年7月15日、16日 草月ホール (第23回<東京の夏>音楽祭2007 島へ ― 海を渡る音)
<附属解説書 ライナーノーツ>
「青ヶ島の儀礼、海を渡る」山本ひろ子
「DVD版 『青ヶ島の神事と芸能』」菅田正昭
「青ヶ島の民謡と踊り」水野五十子
※詞章・歌詞を解説書内に掲載しております。映像字幕はございません。
関連リンク(アリオン音楽財団ウェブサイト内)
http://www.arion-edo.org/tsf/2007/program/m05/